『外来生物クライシス』
- 作者: 松井正文
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 新書
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外来生物問題入門読み物!
作者が解りやすさを心掛けて執筆しただけあって納得の読みやすさ。
エピソードといっしょに紹介される外来生物を眺めてゆくと、だんだん人間と動物の問題の本質が見えてくる…といった具合。
先述の『私と悪魔100の問答』*1にナイルパーチ(スズキ)の話がちょこっと出てきましたが
まさにこの本に取り上げられてましたオチ!
な、 な ん と い う 偶 然 ! !
紹介されている外来生物はチュウゴクオオサンショウウオからはじまって、天皇陛下も言及されたタイリクバラタナゴ
ブラックバスやセアカゴケグモ、アライグマなど、わりとメジャーなものを遍歴しつつ
最後はミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)。
アライグマの項ではアニメ「あらいぐまラスカル」が名指しされててちょっと悲しかった…。
いろいろ事情はあって複雑であるものの、たった一つ言えるのは
悪いのは動物ではなく人間!
程度の差こそあれ、人間の活動で外来生物がもたらされてるのは疑いようのない事実ですな。
とくに飼育動物として輸入→放置定着の流れはいかんともしがたい…
ペット社会と言われるけれど、生き物を買うにはモラルが一番重要なことを忘れてはいけんですね!
*1:感想はいっこまえ記事ね