『幻坂』
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 単行本
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ちょっと前に“鉄道怪談”短編集を読んだ有栖川有栖センセですが…
今度は“大阪怪談”だッ
これで今出てる有栖川有栖のホラー系は制覇したことになるのかな?
※『幻想運河』華麗に挫折してるんだけど、これは“幻想小説”でOK?
今回も“ホラー”というものの、読み味はおおむねいつもの有栖川有栖作品で
上品なものが多いのがありがたいところです。
不条理系ホラーとグロ系がちょっと苦手なもので…。
有栖川有栖作品としては毛色の変わったものもあるけど*1
いつものミステリーを楽しみつつ、こういった作品で箸休めするのもいいんじゃない!
また、作者自身の大阪愛がつまっていて、馴染みが薄い関東圏の自分にとっては
大阪豆知識本
…としても楽しめる作りになっておりまする。
以前個人旅行した時にガッツリと夕陽丘近辺散策しりして*2確かにあのあたりだけは坂があったな…と懐かしく思い出したり。
また、大阪論というと東京との比較が目につくことも多いですが
そういう視点からは離れて「大阪」が語られているところも良いですな。
ラスト2編は珍しく時代モノの趣で、こちらもとても新鮮で面白かった!
次はそろそろ、江神先輩読もうかな!