『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?』
- 作者: 三浦展,柳内圭雄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/11/14
- メディア: 新書
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毎度おなじみの“言ったもん勝ち”系タイトルの三浦展。
なぜなのか?という疑問に…
だってほかに稼げないし!
…という身も蓋もない正答がデータ付きで返ってくるわかりやすい結果となっておりまする。
データの方は相変わらずちょっといい加減で、
将来成りたい職業を細かい選択肢からチョイスしてもらう形式の割には
定番職の“公務員”がオンリー“公務員”だけで
国家も地方も区別されてないというドユコト!?ぐあい…。
でもまあ、いつものことだから気にしない!!
しかし、「キャバ嬢なんてけしからん!」というお方は、おたく会社で女子の正社員の採用増やしたら?と提案しているあたりはなかなかうまいところをついているなあと思ったり。
また、キャバ嬢の親たちも、各種事情があったりはするものの
それなりの割合の親が娘がキャバクラで働いていても容認もしくは黙認しているというのには
ちょっと衝撃を受けました。
世の中のお父さん、娘がさんがキャバクラで働いていてもあまり関心がないんだ…。
男って怖いなあ……。
大雑把分類だとやはり下流社会モノの系列本なのですが、比較的論旨が解りやすく
また、アンケート調査や面談結果をケース別に例示をしているためか
おおっぴらにはキャバ嬢を否定していないので、比較的ライトな読み味になっておりますな。
でも最後の方で“××大学を出たお嬢様がキャバ嬢なんて!”式のケースをクローズアップして載せているのはちょっと意図的というか露悪的だと思うの…。
コレ、男性のケースだったらとくにクローズアップしないところだろ!?
そういう意味ではやっぱりいつもの三浦展でした。