『女子アナ以前〜あの頃の私と、いま考えていること』
- 作者: 小島慶子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ある時期を境に身内が妙にモノにこだわりだし
マッサージクッションのルルドを買ってきたり
コメはつや姫だ!つや姫が食べたい!と言い出したり
わけのわからん熱血自慢話マンガ*1を買ってきたり
はては押入れにこっそりプレイボーイが隠れてたりと不審な行動をとっていたのですが
なんのことはない、彼は“小島慶子のキラ☆キラ”のリスナーだったんだよ!!
通勤(遅番)がてら聞き始めたようですが
小島さんがゆかりのある日野市の出身だったり、同い年だったりしてせいか
すっかりファンになり自動的にこの本も我が家にやってきました(笑)
内容はよくある(というと失礼かな?)タレント自叙伝モノなのですが
さすがアナウンサーとしてのキャリアのある方で、
お話の内容も方向性もしっかりしていて地味ですが読ませる内容になっています。
※スキャンダル的内容はないので派手さはないです。暴露本じゃないもんね!
ヒトコトで言うと局アナからフリーになった実力はアナウンサーの等身大の半生記といったところ。
意外にもアナウンサーという華やかな仕事をしている人なのに
人生初手から人間関係が苦手だったり、コンプレックスをたくさん持っていたりと、まさに等身大の姿に共感したり、それはどうかな?と思ったり。
女子アナって、上流階級で高給取りでいいよね〜と思っている人は
ぜひ一読すると良いです。大変なんだぞ!女子アナ!TV業界!
さすがに発信側の人の本だけあって、後半たまに押し付けがましく感じたりもするけど、
前書きに「読みながら、私を好きになっても、嫌いになってもいい、何も感じないこともあるでしょう」とまさに読み方自由の方針が明記されているので(笑)
ちょっと手にとって見て、ばっさばっさとナナメ読みして良い本です。
太っ腹だなあ、小島慶子!
後はちょっと変わったところだとこんなことも思いました。
最近、学問的なアイドル論があるように
早晩、女子アナ論も出てくるんじゃないかなあ。
そういうときに、時代の雰囲気をまざまざ描いたこういう本が良い資料になるんだろうなあと。
正直、TVや女子アナが恒久的な文化だとは、あんまり思えない。
私自身、ほとんどTV見ないしね。
そのころにはどんなメディアが世界の情報を牽引して
どんな人が活躍しているんだろう?
楽しみだけど、ちょと想像つかない気がします。