『ナイルに死す』


久々に大作クリスティー
舞台化映画もされているかなり有名な作品だけあって


とにかく絢爛豪華!!


登場人物の紹介をかねたイントロダクションでかなりページを割いてるんだけれど、事前に作者、役者から“ゆっくり楽しんで読んでね!”的な前説まであるという特別扱い。


そしてそれに引けをとらぬ内容の濃さよ!


クリスティの大作、読んでるこの充実感!!


読みなれてる安定感もあるので、ヘンに考え込みすぎず楽しく読めるミステリーでした。


トリックは後からよくよく考えれば、今となってはありがちだし
かなりメロドラマ展開の上、結末は悲劇だなんだけれど
そこはやっぱりクリスティ!


なんだかんだで脇役に未来を託して最後はちょっと希望のあるところも、もはやお約束。


ある種予定調和的なところもあるけれど、やっぱり読ませるミステリーだなあと今回も感服するばかりですな!


ちなみに、画像は新しいほうを貼りましたが
実際は古い早川のイラスト表紙の物を読みました。
これはこれで雰囲気がありますなッ