『先生と僕』

先生と僕

先生と僕

読み味ライトだけどラノベじゃないミステリー


作中でも出てきたけど“人が死なない、コワくないミステリ”に仕上がっていて
とても良いカンジ。


少し、北村薫の“円紫さん”のシリーズを思い出したりもしましたぞ。


坂木司作品ではおなじみの連作短編形式ですが
単発で読んでもわりかし大丈夫なのは少々珍しいかも?


家庭教師バイトの大学生がワトソン役で教え子の中学生のがホームズ役という
ちょっと変わった設定もまた良し!


その探偵役の隼人君がまたエキセントリックな子で魅力的ですな。
でも個人的にはやっぱり、坂木司作品名物(?)


お人好しなワトソン役の心配性大学生、二葉さんがツボでした。


内容は人は死なないけど、組織的な窃盗やら、悪質な盗撮やら
宗教がらみやら、それなりにライトじゃないものも多め。


さらっと流してよんじゃいがちだけど、実際問題、シリアスですな。


大きな流れでは劇的な変化はないのですが、これは続編に期待せよ!
ってことなのかなあ?


個人的にはすごく続き読みたいですぞッ!!