『ダイの大冒険』1〜11


俺たちの冒険はまだまだ始まったばかりだ!


といわんばかりに、相方がまたレンタルしてきました。


…よっっぽど『〜ビィト』が悔しかったんだなあ…と思いつつ
パラパラページをめくる手の進むこと進むこと!


そう!思い返せばこの作品…



子供時代はじめて我が家にやってきたコミックスだったのですよ!!


子供時代、けっこう厳しい親に『マンガなんて低俗!』と育てられていたので
お小遣いでマンガが買えるようになる中学時代まで、マンガ文化に触れる機会がなかったのですな…。


もちろん中学生のお小遣いとてスズメの涙、弟と少ない硬貨を持ちよって集めたものでした。
…途中までだけど。


そのようなわけで、ストーリーどころかせりふまで覚えてたりするのを
すっかり大人になった今現在の自分がツッコミいれつつ
懐かしがって読み進めることと相成ったわけです。


長いのでちょっとストーリーごとに分けて感想いきますかね〜。


VSクロコダイン、ヒュンケル編

 

別名“あとから仲間になる人たち”編!


それぞれ百獣魔団長、不死騎団長ですな。


初読の際にも“魔王軍、各軍団戦力差ありすぎでない?”と思ってましたが
大人になってから読むと、なおさら不均衡が気になるぜ!


でもいいんだ!黄金期のジャンプのノリはこんなだから!


多少の不自然さは全部これで解決!!
正統派少年系バトル漫画には程よい“ハッタリ”と“勢い”が必要不可欠なのですッ!!


VSクロコダイン戦はポップのがんばりが心を打ちますが
いま見てもやっぱいいね〜。


最初のへっぽこさも、込みで「お前イイやつだな!」とホロリですぞ。
クロコダインも最後のお城ダイブが格好良くて好きです。


アンタほんとに百獣の王だよーーー!


大人になった自分には、ダイの一撃でヨロイが砕けるのに、
皮膚にはダメージがない時点で「ヨロイ、着る意味ないじゃん!ファッションかよ!」
とかツッコミを入れてしまったりしてますが、うん、まあ、あれだ…


“ヨロイなんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのです”だということにしてました(笑)*1


VSヒュンケル編は後々を知っていると、彼の悪人面が非常に新鮮…げっふがっふ!


ドラマ的に作中でも(自分の知っている限りでは)バランの過去とならんで
随一の悲劇性のある重厚なストーリーですが


やっぱ泣ける!すげー泣ける〜。


最初に読んだときから時が流れて、人の親になっている我が身なので余計に…ッ


途中で、少年漫画王道の“とらわれのヒロイン”イベント*2
“新必殺技特訓”イベントも入って抜かりないストーリーに感激!


うお〜、やっぱ少年漫画はこうじゃないとなあ!!


特に特訓シーンは最近のすっかりオシャレになったバトルマンガにはない
泥臭い特訓風景がナイスでした。



これぞジャンプの黄金則“努力・友情・勝利!!”


意外な助っ人として登場!そしてむざむざやられエンド!なクロコダインもあったりして
このあとのクロコダインの位置づけがなんか怪しい雰囲気になったのもこの話しだった…。*3


クロコダインのおっさんはいい人だけど、かませ…げっふがっふ!
ケロロ軍曹で言うところの赤だるまの人(ギロロ)属性です……


さて決戦後、ヒュンケル、マグマに消ゆ!のときは「生きてるんだろうな〜」と思ってましたが
いったん見方側からは生死不明になるコレが“仲間になるフラグ”ってやつですなあ。

VSフレイザード、バラン戦(前半)


フレイザード戦は再読しつつ心の中でこっそり…
フレイザードたん一歳、フレイザードたん一歳…」とか繰り返して
思わず笑いそうになりながら読みましたが、ストリー的には濃縮圧縮の激戦でした。


この時点で魔王軍総力戦とか、なにこの異常なテンション!!


このあたりのダイは密度が濃くてびっくりさせられます。
ここまで盛り上がっておいて、まだまだ37巻まで続くわけですから
どーなってんだよな具合。


当然主人公パーティでは頭数不足で強力な助っ人登場ッ!!


そう!クロコダインとヒュンケル!!


時間経過とか考えると「お前らホント不死身だなあ!」と思っちゃいますが
テンションはあがりますぜ!


特にハドラーVSヒュンケル戦は自分の中ではなかなか名勝負だッ


ダイが空の奥義に目覚めるフレイザード戦も
そのあとのみんなでレオナ姫を氷から救い出すシーンも印象的で好きですぞ。



んで次はバラン戦!!


放映当時アニメも見ていたのに、このあたりで中途半端に終わって不完全燃焼だった…。


今回はじめて気づきましたが、バランの過去話は本家ドラクエで言うと
DQ4のピサロとロザリーの本歌取りになっているのですな…。


パクリとかパロディとか言うことではなく
非常の上質な“いいとこどり”になっていて感心しましたぞ!


そういやいかにもジャンプの引き伸ばし策的な人たち“竜騎衆”も出てきたり。
このあとの膨大な巻数を考えると、今後もこの人たち的な引き伸ばし軍団が
入れ替わり立ち代り出て来るするのかなあ?


余談ですが、このときもクロコダインとヒュンケルが助っ人に来てくれてますが


なんであんなにもヒュンケルの鎧は砕けまくるのか!!


ほんとに強いの?この鎧の魔剣…。


刀身を失わない限り自動修復とか便利機能をつけたばかりに、
年がら年中、敵の強さ演出の犠牲になっているような気が……。


あまりにも鎧が砕けるので「コレはよもや読者サー○ス!」とか疑り始めました(笑)


…でもやっぱ、たとえ美形でも男の人より、女の子のサービスのほうが
読者層的にジャスティス!!なんだけどなあ…。


これでラーハルトの形見の鎧の魔槍まで砕けたりしたら
ちょと悲しい……。


さてVSバランのバトル的には、いままでいざというときはダイの“超人的パワー”頼みだったのが
それを上回る“超人的パワー”持ちのバランが出てきてといった具合。


いままでのツケが一気に回ってきた上、過去話も出てきて挙句の果てに
“記憶喪失イベント”と、今までと一味違った大ピンチ。


なかなかうまいターニングポイントだなあと、うならされます…がッ!



続きが気になるからっ!


しかもちょうど、子供時代に集めたコミックス11巻どまりだったので
先の話を具体的に知らないんだよ〜ッ!


地団太踏みつつ、待て次巻!ですぜ。

次回更新


これから年末年始帰省が入って更新できなくなるので年内は今日が最後に…あらら…。


年明け落ち着いてから、毎年恒例の読書枠の年末総括と年始のリスト上げをしようかと存じます。


じゃあ本日はこれまでっ!

*1:初代ガンダムジオングの足的な…

*2:すぐあと、レオナ姫でまたやるけどねッ

*3:でも「人間はいいぞ!」はスゴイ好きなセリフだ