『ヴァルプルギスの後悔Fire1』



   そう、それはどこの世界でも同じなのよ。


   リ・カーズとオリセ・クォルトのように、互いに相容れない魔女同士は、
   永遠に戦いあって、たとえ世界全体を巻き添えにしようとも、
   ひたすらに潰しあうさだめなのよ   



ということである意味かなりの勢いで待たれていた物語。
霧間凪の主役登板なわけですな!


例によって“ブギーポップ”シリーズの再度ストーリーという位置づけなわけですが



残念ながら、霧間凪なのでそんな枠に収まりません!



その点、同様にサイドストーリー的位置づけだった“ビートのディシプリン”は
ちゃんとサイドストーリーとして収まってたなあとちょっと感心。
…まあどちらも面白いから問題ないけど。
※時間軸的に↑は同時進行のようで微妙にリンクしてるし


しっかし本作、本筋の“ブギーポップ”シリーズからし



“世界の敵”



…と大上段振りかぶりまくりのスタンスなのに、こちとら



“魔女戦争”



…ときましたよ。おまけにエピローグで冒頭引用したアオリつきですよ、どーします奥さん!!
※とえりあえず落ち着け、自分!


前述しましたが“〜ディシプリン”とリンクさせてるだけでもアレなのに
リ・カーズとオリセ・クォルト(講ノベの『〜事件』シリーズね)まで持ち出してこられた日にゃあ
まったくもってけしからん次第です。


相変わらず上遠野作品の字作品クロスオーバーぶりにしてやられているわけですが



一番悔しいのはすぐに続きが読めないことだよオオおおおお!


早く来い!つづきの読める未来!!


いやあ人生で続刊を楽しみにする本ができるのはじつに良いことだね!