『平成お徒歩』

平成お徒歩日記 (新潮文庫)

平成お徒歩日記 (新潮文庫)


たぶん学生時代に一度読んでいるのですがびっくりするほどおぼえてなッ


読んだ、よなあ 読んだ、はず いや、実は読んでないんじゃね?な具合。


さて、宮部みゆきが著者なわけですが、これは小説でなくエッセイ!


しかも時代物小説にはつきものの名所旧跡を宮部みゆき&お供のお徒歩隊が
時に猛暑に倒れかけ、時に刑場跡にビビり、
時に(いや頻繁に?)文明の利器という名のタクシーを使ってとにかく巡る
そして、もののついでとばかりにうまいものを食べるという企画です。


何だよ内輪ネタかよ〜と読むほうダレそうなもんですが、そこは宮部みゆき


ちゃんと面白いんだなあこれが!


ほぼノンフィクションのエッセイなんかは完全フィクションの小説と比べれば
なんと言うこともない文章…のはずが、軽妙洒脱な筆はこびのおかげで
退屈することなく読めちゃうわけですな。


しかも時代物のウンチクもしっかり織り込み済みでお得度2倍!!


さすがは宮部みゆき、たいしたもんです。


諸事情につき安静中の床で読んだので、軽い文章なのも助かりました。
小説だと公は行かないもんな〜。