『闇の守り人』

闇の守り人 (新潮文庫)

闇の守り人 (新潮文庫)


さっそく読んだよ!シリーズ第二巻ッ!!


やっぱ今年一番の収穫ですぞ
『〜守り人』シリーズ


すらすら読める文体に、目の前に風景が広がってゆくような描写
多彩な登場人物たちに、骨太なストーリー。


良い物語は読んでいるときに、実に豊かな時間を与えてくれるものよのう!


お話はバルサの故郷カンバルへの帰還。


養父のジグロの汚名を雪ぐ…というとちょっと大げさですが
過去との、ひいてはあまりに大きすぎた存在だったジグロとの決別の物語ですな。


1巻あとがきで“1冊づつでも楽しめる”とあったように
2巻から読んでも十分面白そうですぞ!*1


ちょっと重いトーンの物語ではあるのですが
そこは熟練用心棒バルサのこと、腕っ節の強さと肝の太さで
ときに成り行きに身を任せつつも、グイグイと進んでいってくれます。


その“強さ”がまた魅力的なのですなッ


でも同時に弱さも持っていたりして、その辺がミソになってくる
物語の運びが素晴らしかったです。


いい加減、自分も歳くってバルサに近い年齢になったせいか
よりいっそう彼女がまぶしく見えますなあ…。


読み終わったときに、自分もがんばらんとなあ!という気分にさせてくれました。


さあ、続きも文庫化したら随時攻略して行くぞッ

*1:実際、相方は2巻から読んでる