17幕感想


「暴君」〜漆黒の因縁〜

みどころ

キーワードで引っかかった方も、検索で飛んでらした方も
どなたさまもこんばんは〜。


やっとこ久々ロミ×ジュリ感想なわけでございますがッ



なんかスゴイ事になってきたッ!



あまりにも圧倒的なドラマに釘付けですぞッ


うーわあー、そうきたかああああ…そうくるのかあああ…


とまあそんな具合。
唸らされっぱなしの一幕でした。


ジュリエットはもう一度、キャピュレット家の宝剣を受け取って
「もう逃げない」と再起モードに。


ロミオは鉱山連中引き連れて新世界開拓へ、と


主人公ふたりが安定期に入ったので
ここで脇の方々にスポットライト…とばかりに
ティボルトとモンタギューの過去の因縁が紐解かれる訳ですが…。


重いよ!暗いよッ!因果だよッ!!


いままで、どっぷりと純愛の清らかさに浸かってきただけに
いきなりダークサイドに落されて、そらもうびっくりするやら
混乱するやら…。


ええ、ええ、途中から家系図書いて整理しながら見ましたよ(笑)


ここにきて、いきなり爆弾落されるとは思っても見なかったので
次回からはフンドシ締めなおして「どんとこいや!」な心意気で
視聴して参りたい所存です。

本日のMVP

   あいつに 自分がしてきたことを 後悔させてやる!


…ということで今回はティボルト、そしてモンタギューの2人で。


上記のセリフも、ティボルトが言い放つ訳ですが
かつてのモンタギューもまた同じことを叫んで生きてきたのではないか?


と、そんな連想がすぐに浮かんでまいりますな



まさに因果応報、復讐の悪循環


今回の感想は本当に2人に持っていかれたなあと、
しみじみいたします。


ティボルトは母を貶め、不幸にさせた実父のモンタギューを憎み
そのモンタギューもまた、母を不幸のうちに死なせた父
…貴族のキャピュレット家を憎み、復讐のためだけに生きてきた。


思えば第1幕で「エスカラスの意志に逆らうのか!」と前大公に言われても
「意志など、知らぬ!」と斬って捨ててしまえる
モンタギューの自信とその過去が気にかかってはいたものの
これほど詳細に語られるとはおもっても見ませんでした。


モンタギューがキャピュレット家を根絶やしにしても
エスカラスの加護は枯れないはずだと思っていたのは
“自らもキャピュレット家の血を引いていたから”なのか…


一つ疑問は解けましたものの
エスカラスに問われる大公の資質は“血”だけではないようで
オフィーリアに「汚らわしい」とはき捨てられてしまうモンタギュー。


暴君は暴君なんだけど哀れに思えてなりませぬ


そして哀れな人がもう一人…それがティボルトな訳ですが。


あれほど忌み嫌って憎んでいるにもかかわらず、着実に仇であり父である
モンタギューと同じ道を歩んでいることに、彼自身気づいているのかどうなのか……。


このままゆくと、彼にはあまり明るい未来が期待できそうになりませぬ。


こういう一連の流れを一言であらわすと



復讐はなにも生まない


…ということなのかと、思いますが
では、なにが未来を切り開いてゆくのか?と問われれば


それは愛である


…とぞ、感じました。


これが作品のメインテーマになってくるのかなあといったところ。


物語の骨子が見えてきたところで、これからの革命劇の行く末に
希望を持って視聴してゆきたい所存です。