『黄色い犬』
- 作者: 田中渉
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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えー、絵本です。
って、絵本かよッ!
…とぞ叱られてしまいそうですが、作者は『天国の本屋』シリーズの片割れ
田中渉さんです(絵も文も)
ちょっと時間がなくて、でも本が読みたくて、たまには変わったものが読みたいし〜
ってな時には、図書館の〝おとな絵本〟コーナーを漁るようにしているのですが
結構これが掘り出し物だったりするのですよ!
これもアタリで、なんだか読んでて涙腺にじわっと来ました。
タイトルどうり〝黄色い犬〟のぬいぐるみの一人語りなのですが
定石なストーリーであるにもかかわらず、読み味がすばらしい。
ちょっとまえ、相方の子供のころの写真を見せてもらう機会があったのですが、
相方は〝黄色い犬〟ならぬ〝緑のパンダ〟*1をかわいがっていたらしく
ちょこちょこ一緒に写ってました。
相方 「あれ、あれ、あのパンダどこやったの?」
母 「あー、すてちゃったかなあ。どこかに仕舞ってあるかもねえ」
とぞ、いってましたが子供の頃のお気に入りというのはやっぱり
人の記憶に永く残るのだなあと実感。
消費社会、物量主義な昨今ですが、やっぱり大切なのは
〝本当に大切なひとつ〟を見つける力なのかなあとぞ、思いました。
うん、良い本だった。
実は『天国の本屋』シリーズ未読だったりしますが(笑)
そのうち読んでみようかな…。