『ペロー童話集』

完訳 ペロー童話集 (岩波文庫)

完訳 ペロー童話集 (岩波文庫)

本日ラストはこれです。
今年の〝夢ノート〟に「岩波文庫を5冊以上読む」という項目があるので
消化がてらにまずは一冊。


「眠れる森の美女」「サンドリヨン(シンデレラ)」「長靴を履いた猫」等
良く知られた童話のかなり初期の原典でございます。


童話というジャンルは後世にゆくほど、噛み砕かれて
やさしく棘のないものに変質してゆく性質があるので
ごくごく初期、17世紀末ごろに民間伝承から題材を得ている
こちらはかなり大雑把…


…端的にいうと〝残酷〟です。


赤ずきん」あたりは本当にあっさりばっさりで


「おばあちゃん、なんて大きな歯をしているの?」
「お前を食べるためさ」
→デットエンド


さすがにちょっと驚かされます(笑)


ただ「長靴を履いた猫」や「ろばの皮」あたりはなかなかに洗練されていて
面白く読むことができました。


また、読み物らしく献辞が添えられていたり
童話のあとにもっともらしい〝教訓〟がくわえられているのですが、


さすがはフランスの読み物慇懃無礼で逆に読みにくい!


どうもフランス系のもってまわった言い回しは性に合いませぬ…。


グリムあたりと読み比べると面白そうですね。


ではでは本日はここまでッ!!
(明日は多分、週イチのダンバインDVD感想です)