『ペロー童話集』
- 作者: シャルルペロー,Charles Perrault,新倉朗子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/07/16
- メディア: 文庫
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本日ラストはこれです。
今年の〝夢ノート〟に「岩波文庫を5冊以上読む」という項目があるので
消化がてらにまずは一冊。
「眠れる森の美女」「サンドリヨン(シンデレラ)」「長靴を履いた猫」等
良く知られた童話のかなり初期の原典でございます。
童話というジャンルは後世にゆくほど、噛み砕かれて
やさしく棘のないものに変質してゆく性質があるので
ごくごく初期、17世紀末ごろに民間伝承から題材を得ている
こちらはかなり大雑把…
…端的にいうと〝残酷〟です。
「赤ずきん」あたりは本当にあっさりばっさりで
「おばあちゃん、なんて大きな歯をしているの?」
「お前を食べるためさ」
→デットエンド
さすがにちょっと驚かされます(笑)
ただ「長靴を履いた猫」や「ろばの皮」あたりはなかなかに洗練されていて
面白く読むことができました。
また、読み物らしく献辞が添えられていたり
童話のあとにもっともらしい〝教訓〟がくわえられているのですが、
さすがはフランスの読み物慇懃無礼で逆に読みにくい!
どうもフランス系のもってまわった言い回しは性に合いませぬ…。
グリムあたりと読み比べると面白そうですね。
ではでは本日はここまでッ!!
(明日は多分、週イチのダンバインDVD感想です)