覇王大系リューナイト15話感想!

『再会!グラチェス 炎にかけた友情』*1

復讐の憎悪から生まれた炎と、それを打破する信義の炎のお話でございます。


5、6話でアデューの鼻っ柱を折ってくれたグラチェスと
その弟チェンバーが出てまいりますぞ。

  • ストーリー

野宿していた森の中、いきなり山火事に巻き込まれたアデュー一行。
火元らしき樹上の砦にたどり着くと、
そこに現れたのは、あのグラチェスのリュー・シャインバラムだった。


燃えさかる砦に飛び込み、災いの元凶である魔人ヘルリートと
死闘を繰り広げるシャインバラム。
しかし強力な炎を前に敗北を喫してしまう。


自身も重い手傷を負い、砦を守護していた弟のチェンバーを失ったグラチェス。
彼らを襲ったのはかつての兄弟子デナーダだった。
一族の長の座をグラチェスに奪われたデナーダはそれを逆恨みし、
炎の魔人ヘルリートと契約を交し復讐を開始したのだ!


弟の仇を討つべく、一人でデナーダとの戦いに赴くグラチェスに
アデューたちが助太刀を申し出る。


ヘルリートの強力な炎を打ち破ることができるのか!
グラチェスとデナーダの決闘の行方は?!

  • みどころ

本日の名言…
「騎士道大原則ひとーつ!騎士は、受けた恩には報いねばならない」


アデューよく言ったッ!!
今回はまさにメラメラファイアーな話ですぞッ。


敵デナーダは復讐モードでメラメラ!
魔人ヘルリートでメラメラ!
それを打ち破るための戦いがまたメラメラ!


うまいこと、まとまってますな〜。


また同時にリューにして初めての〝重い〟話でございます。
デナーダの〝復讐〟という明確に負に傾いたテーマ、
出番は少ないですがチェンバーという、ストーリー始まって以来
初めて命を落としてしまう人物が出てきます。*2


TVシリーズも後半〝邪竜族〟が出てくるようになると、
また違った〝重い〟展開が待っていますが
前半にしては珍しいタイプの話といえると思いますぞ。


さらにテーマである〝復讐〟を、その暗い怨恨の炎を
アデューの〝グラチェスに受けた恩に報いるため〟という
まっすぐな信義、情熱の炎で打ち破る!
という展開が良い!!


現代モノで〝復讐〟というテーマを取り扱う場合、
善悪のライン引きがたいへん重要だと思うのですが、
そこら辺の見極め、決着の付け方など見ても、
光るものがありますな!!

  • バトル

さあ、やってきました〝燃え〟バトルッ!!
今回の作戦は二段構えでございますッ!!

怨敵デナーダはグラチェスの相手!ということで
シャインバラムをのぞく、ゼファー、爆裂丸、マジドーラ、バウルスで炎の魔人ヘルリートに挑みますぞッ!


作戦その一、火には水で対抗!
マジドーラのフルムや、バウルスの大地の女神の庇護を得て地球割りッ!
→ゼファー囮に(ここで爆裂丸がフォロー)地下水脈にヘルリートを落とす。
話を重ねるにつれ、ちゃんと連携攻撃ができるようになってきたあたり、
成長を感じますな〜。
最初なんて、アデューはゼファーの性能のみに頼った突撃のみだったもんな…


うまいこといって地下水脈にヘルリートをどぼん!
しかし燃え盛る恨みの炎はそんなモンじゃ消えませんぜッ。


そこで作戦そのニ、目には目を…火には火を!
イズミ発案でマジドーラのホノオンを、炎の守護を受けたリュー・ゼファー*3にあえてかけて、高めた炎の力を剣に込めてヘルリートを斬る!!


おおっ、これぞ〝燃え〟中の〝燃え〟戦法!


ホノオンで熱がるアデューはちょっと笑えますが、戦法として面白いし、
ストーリー的にもベストマッチ!!


ホント頭が下がりまする。


ラスト、最後にのこったデナーダをちゃんと生身の決闘でグラチェスが倒す展開も
綺麗なまとめ方で良いです。


しっかし、ただでさえ一族のつわものが各地に散ってしまっているうえ、
各所の拠点はデナーダに荒らされ放題、
あげく弟まで失ってしまうとは…グラチェスけっこう苦労人だなあ…。

  • 次回予告

さ、次回はもういっちょ再登場モノ!
あきんどメガネっ子エルフ!*4カッツェのお出ましですぞ。
なんだかとってもハチャメチャの予感…。


そんな『コブリンが出た!!嘘つきカッツェの大儲け』は
最速で来週月曜日のお届け予定です〜。


以下蛇足です(今回はこっちも二本立て…)、


蛇足その一

炎の魔人といえば『ロードス島戦記』二巻「炎の魔人」!


ファンタジーというと妙にこれが印象に残っております。
二巻は3、4巻の〝火竜山の魔竜〟についで好きな巻です。
ラストが好きだ!



蛇足その2
復讐といったら〝巌窟王〟!*5


現代で作品作るのに〝復讐〟テーマにに挑むのはつくづく難しいモンだなあと痛感ですよ
ラストがなあ…っていうかその1幕前の終わり5分がなあ…そうそれがGONZOクオリティ…っ


あ、でも最近になってリューを思い出したのは、
その最終幕いっこ前で小杉さん@フェルナンが矢島さん@エデ姫を〝姫〟と読んだのがきっかけです。


「姫?…む、なんだこの既視感…姫…矢島さんが姫…そうだ!リューナイトだッ!」


こんなカンジ。
TV画面はそれどころでなかったので、思いっきり現実逃避でしたが、
今こうやって楽しいリュー生活ができているのはフェルナン・モンデゴのおかげですッ!!


そんなこんなで本日はここまでッ!!!!

*1:脚本・隅沢克之 作画監督・井口忠一

*2:む、その前にガルデン様絡みでサルトビの両親や故郷の村人達がいますが、過去の時間軸の話ということでご勘弁を…

*3:そういや盾のマークが炎だもんな

*4:どんなジャンルだ、それ

*5:原作も読んだけど、今回はアニメで…