機動戦士ZガンダムⅡ〜恋人たち〜感想。
逝ってしまいました。見てしまいました…。
そんなわけで感想、いきます!!
未見の方、情け容赦なくネタバレのゆえ一応、隠しときます。
見たい方のみ《続きを読む》クリックで。
…予想は裏切られました…意外だった。
でも、「ハーフムーンラブ」が実質後半ドラマメインって…
個人的に意外だったので本当にびっくりしました。
評価としては、〝星を継ぐもの〟が5つ星とすれば3個半ぐらいか…。
ドキドキ感が足りかった。
副題どうり人的ドラマの側面が強く、MSバトルはもちろんのハイクオリティですが
どのバトルをメインに上げるかというとちょっとな。
ラスト間際、ドゴズギアVSアーガマの激戦に上方から畳み掛けてくるアクシズのガザC大部隊ハマーン様専用ガザC*1付きはゾクゾクしたものの
前回の激燃!アッシマーに勝るシーンは無かったなあ。
展開ぎっしり、バトルもっさり、まだ観ぬラストへの複線…と、いったところか。
- 書き流し、初見感想
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- フォウ、出番、少ないッ。これだけですか…そうですか…。
- マウアーっ、出番、少な…いっ!
- カツの無鉄砲ぶりはちょっと緩和されて見える。自然な仕上がりかと。
- え、「ハーフムーン・ラブ」こんなにっつ!?
- 今、明かされる!エマさんラーディッシュ異動の真実(笑)
- ハマーン様キターーーーーッ!!!
- 番外→ロベルトよ永遠に(フェードアウト…OTZ)
…え〜、こんな感じです。
では細かく思い出してみましょうか。
- ベルトーチカ登場
複葉機の描写が丁寧。アムロはなんの違和感も無く赤ディアスに乗ってるなあ。
しかしベルトーチカ、新作カットと旧カットのタッチの差が目立つキャラだった…。
性格はTV版まんまですね。
ロザミア一時戦線離脱、ブラン・ブルタークお疲れ様。
アッシマーよフォーエバー。
君の活躍は忘れないッ、俄然、ガンプラが欲しくなるMS。
ロザミアの脱出のシーンは好きだったので嬉しかった。
しかし、再登場@ロザミィはあるのかな…。
- シンデレラ・フォウ
メインと思いきやすごく速い展開。
カミーユとフォウの出会いでは新作カットだけど、
セリフの言葉尻がやっぱりちょっと違う。
TV版がエキセントリック・フォウ、神秘的な魅力。
劇場版はクールビューテ・フォウかと。
強化人間として人造ニュータイプとしての浮遊感より、
一人間として組みなおされている雰囲気。
今回の最大の見所といって良いキスシーンはTV版を尊重した作りで良かった。
キャスト変更は賛否両論のようですが、演技自体はそう悪くはなかったと思います。
- 灼熱の脱出→むしろ永遠のフォウ?
今回の新訳の大きな転換点の一つになるポイントかと。
まさかここでフォウが退場になるとは…。
さすがにあの描写では再登場の余地がないと思うのですがどうなのでしょう?
しかも流れでいくとむしろキリマンジャロ全面カットの可能性が高いかと。
キリマンジャロの悲劇がカミーユの精神崩壊のきっかけの一つ、重要な引き金であると
制作サイドが判断したのであればそれを尊重したいです。
確かにTV版のカミーユの最後を回避して新たなまだ観ぬ終幕を目指すのであれば、
キリマンジャロの悲劇はすこやかカミーユには荷が重い。
この改変がカミーユの新しい終幕に繋がることを願って止まないです。
- Zの鼓動
ファーが可愛い。これにつきるッ。
「ヘルメットだとキスしにくい」云々がほのぼのする。
とはいうものの、カミーユよ…ちょっと前までフォウだったのに…とはちょっと思うところ。
また、敵味方入り乱れて新型モビルスーツ特盛りなので、
主役機である肝心の〝Z〟の影が薄くなっているような気もしますが…。
劇中新作カット変形があったからDVD出たら堪能しようかと思いまする。
- ジェリドとマウアー
影が薄い…。
マウアー・ファラオというキャラクターをとても気に入っているのでもうちょっと出番&セリフをまわして欲しかった…残念ッ。
シロッコの殺し文句「これからは女性の時代」をぶちあげるなら
マウアーの
「私はジェリドのような男を一人前にすることしか考えていません」
というすっぱりとした斬りかえしまで丁寧に追って欲しかった。
個人的な主張ではありますがね。好きシーンだったので。
せめて
「守るっていったろ?」
があったのが救いです。
さよならマウアー。シロッコに丸め込まれない君が好きだった…ッ。
- ハーフムーン・ラブ
「アイスクリーム、本当においしかたっよ」
心の名セリフに刻み付けておきたいと思います。
意外だった、本当に意外だった。
〝恋人たち〟というサブタイ上、やはり人的組み合わせ(カップリング)がものを言うとばかり思っていたので、カミーユ→サラというある意味、余計とも思えるフラグの立っているこの話が入ると思っていなかった。
サラが自分で爆弾を仕掛けておいてカミーユに「あなたは良くやったわ」なぞといっているのでちょっと支離滅裂なところもあるし、全面カットかと思っていたのです。*2
サラのアーガマ潜入があった手前この枠ではレコアのジュピトリス進入が筋かと思い込んでいたわけで…いけないね、先入観。
爆弾設置後に出てきたサラにカミーユがフォウへの感覚を思い出す、
この過程が重要だったのか。見誤ってました。
- ハマーン様ご降臨ッ!!
ああっ、ハマーン様ッ!たとえワンカットでもご尊顔拝めたら、ハヤシは満足ですッ
すごい存在感。本当にゾクゾクした。
あの激戦のさなか、有無を言わさず上方から圧倒的に降り注ぐガザC部隊の猛攻の雨。
またビームの描写が本当にキレイで…。
次回への期待を高める本当に素晴らしいラストだった。
ハマーン様専用ガザC、ほんっつとおおおおおうに良かった。
今すぐ続きが観たいッ、心からそう思わせるラストだった。
なんか…こう…いろいろ吹っ飛んだ…。
むしろ吹っ切れた…。
恐るべしハマーン・カーン!!
そんなわけで待て次回です。
タイトルは「星の鼓動は愛」…やりやがったな富野監督的ナイスサブタイ…ッ*3
首を長くしてじりじりじり待とうかと思います。
TV版DVD&〝星を継ぐもの〟DVDをダシにしつつ。
新たに到来したZの時代は
「まだだ…まだ終わらんよっ」
…ってなものです。
- 番外
今回の〝恋人たち〟にはヘンケン艦長とエマさんもちょっとはあったのかなあと(笑)
ブライト、クワトロ、ヘンケンによるエマさん移籍の真実は良かった。
「核パルスの影響で赤ちゃんが…」うんぬんもしっかりカバーされてるし(ほくほく)
隠れて大プッシュです。
- 今後の展開
誰も見たことのないラスト…と言うことで、気になっている疑問点をいくつか。
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- キリマンジャロはどうなる?
フォウが本当に退場だとすると、キリマンジャロの悲劇はないわけで…
ジェリドの間の悪さというか業のめぐり合わせの酷さもないのでしょうか?
確かにジェリドの扱いが軽い。
次回の予告新作カットにもキリマンジャロらしきものはなかった気がするし、
やはりカット…?
しかしそうすると、もうアムロが出ない(泣)。
連動すると最悪「ダカールの日」もなしかと…。
べ、ベルトーチカも…?
気になりまする。
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- レコアさんの動向
百式のジュピトリス狙撃の出撃前のやり取り、サラを通してシロッコの人となりを感じ取る等、離反への積み重ねはされてますが肝心のシロッコとはまだ面識なし。
決定的な瞬間が訪れるなら、アクシズ接触の直後には来ると思うのですが、
今のままだと決定力不足もやや感じまする。
狙撃の出撃時に笑いながらメタスに乗り込む時点で、クワトロへの感情は吹っ切れてると思うのですが*4…どうでしょう?
正直、レコアさんエマさんの女の生き様をかけたラストバトルは
歴代ガンダムシリーズ*5でも第一位に挙げていいほどの思い入れのあるシーンです。
現代に生きる女性として、個人的に惹かれるのはやっぱりエマさんです。
憧れるし人柄にも惹かれる、私服のセンス*6意外はほぼ全肯定していい素晴らしい女性です。
でも20過ぎた、または実社会で揉まれた女性であればどうしてもレコアさんのあの主張には一面の真実が含まれていることを認めざるを得ない…。
深い、考えさせられるシーンです。
ガンダムという作品は女性の社会進出というか、現実社会のジェンダーの問題なんかもけっこう含まれてると個人的には思うので、このレコアさん、エマさんのラストバトルはぜひ丁寧に追って欲しい。そう切に願うのです。
ここら辺を踏まえて、カミーユの新しいラストを楽しみにしたいです。
- 最後に
ハヤシはZ暦、浅いです。
きょ、きょねん…からです…っ。しかも、相方に勧められてやっとこ観ました*7。
いたらない面、たくさんあると思いますし、おまけにまとめ方がどーしよーもないのでバカ長くなってしまい申し訳ない限りです。
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
家にはTV&星を継ぐものDVDがあるので、細かいところこれから直してゆこうかと思います。セリフが脳内引用なのはいかんよね、ほんと。
最後になりましたが、このような辺境まで足を運んでいただいて、本当にありがとうございました。