『朝びらき丸、東の海へ』
朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)
- 作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: ペーパーバック
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さっそく読んだよ、ナルニア国続編ッ!
一巻『ライオンと魔女』に苦戦したものの二巻『カスピアン王子の角笛』は面白かったので
勢いに乗って続編に突き進みますぞ!
今回のナルニアは前回からナルニアの歴史で3年後ぐらい?。
カスピアンも無事、戴冠して治まったナルニアから、先王時代に東の海へ追放された
七卿を探しに“朝びらき丸”で後悔に出たところに、合流…といった具合。
今回のナルニア行きはアスランが予言していたように、上の二人はこれず
下の弟妹に、ちょっと偏狭な従兄弟が付いてきたり。
一行に一人ひねくれ者がいるのは一巻とおんなじですな。
道中しょっぱなに、人買いに拉致られたり、相変わらずのぼんやり具合を発揮するカスピアン一行でしたが
そこら辺のトラブルは運と機転と物理で乗り切りますぞ!
…って七卿ってみんな一緒にいるわけじゃないのね…
最初の一人は、この人買い騒動の時に助けてくれたオッサン…もとい恩人でした。
しばらくは既存の地図に載った島々を行くけれど、しばらくすると未知の領域への船出へ。
未知の海域を舟で冒険するのはゲド戦記でもあったケド、ロマンだね!!
艱難辛苦の航海、波乱万丈の旅路…といった行程を経てこの世の果てまで進むっていうのもまたファンタジーのお約束ッ!
ゆく先々でちょこちょこと七卿が見つかってゆくのもまた面白いですな。まあなくなっている方も多いけど…
今回も相変わらずカスピアンが、立派な王のはずなのにところどころぼんやりしてて
七卿の名前が全部言えなかったり、前述のように人買いにとっ捕まったり…。
最終的には「私はこの世の果てに行く!」と怒り出して、部屋でふてくされたりもしたぜ!
結局、「アスランに諭されました…」といった具合に出てくるんだケド、
C・S・ルイスめ!お説教シーンを省きおって、許さん!
叱られたりなだめられたりするところも見たかったんじゃよー。
でもただの立派な王様でなく、ちょっと抜けたところもあるからこそ、みんなが支えてあげたいと思う名君になれるのかなあとも思ったり。
そこら辺はさじ加減ですな…。
今回は、世界の果てまで行って、その縁からアスランの国を眺めたあと、こちらの国に帰ってきてお終い。
カスピアンのおかげで興も乗ったし、また近いうちに続巻読みたいところですな!