『カスピアン王子の角笛』

カスピアン王子のつのぶえ―ナルニア国ものがたり〈2〉 (岩波少年文庫)

カスピアン王子のつのぶえ―ナルニア国ものがたり〈2〉 (岩波少年文庫)


お久しぶりのナルニア国!


1巻『ライオンと魔女』を読んだのがブログ開設した05年の1月という太古具合!
※しかもブログ開設は秋だから感想記事が存在していないという…
※アナログ読書メモはつけてたから、年末のまとめ記事にだけ名前が載ってるね


たいへんお久しぶりだったのですが、ありがたいことに前巻のおはなし忘れてても…


ナルニア世界は前作から1300年後だから問題なかった!


「“現実世界”と“あちら側の世界”の時間の流れかたが異なっている」という設定は
イマドキのアニメやラノベでもよく見るけど、まさかこんな効用もあったとは…!


たしか『ライオンと魔女』を読んだときには、文体が読みづらくて読みづらくて難儀したモンですが
ここ数年でだいぶん児童文学系(とくに米英文学)を読みこなしたせいか
さらさら読み進むことができました。やったね!


おはなし自体も面白かった!


基本、勧善懲悪でメイン登場人物は『ライオンと魔女』と同じ四人兄弟(兄、姉、弟、妹)なのですが、これを縦糸としたら
テルマール人のカスピアン王子の一種の貴種流離譚的なおはなしが横糸になっていて
そう難しくない話なのになかなか、読ませる内容になっていましたぞ。


洋の西東問わず、不遇の嫡流王子が簒奪者を倒す展開は燃えますな!


カスピアンもまだまだ少年の面影が濃いので、どことなくまだ成長しきれておらず自然と肩入れしたくなるという…ずるいぞ!C・S・ルイス!


せっかく楽しませてもらったので、今度はそう間を置かずに次のお話しに進みたいですな!

次回更新


現在はリスト消化も兼ねて有栖川有栖氏の『江神次郎の洞察』を攻略中。
短編集だし、文章も読み慣れているので、次回には感想あげられるかと…


今年は有栖川氏をたくさん読んだけど、どれもちょっとずつ持ち味が異なっていて
全体として読みごたえがありました。
大好きな作家さんだし、たくさん読めると嬉しいもんですな!


…ん?あれ、なんかもう年末まとめみたいな具合に…(笑)


とりあえず、本日はここまでッ!