『宇宙の戦士』
- 作者: ロバート・A・ハインライン,矢野徹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/09
- メディア: 文庫
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読んだはいいけど、箸棒ッ!!
基本、戦争ヒャッハーなダメな意味でアメリカ的正義を振りかざした内容になってるので、さすがにちょっとついてゆけぬッ
このぐらいの内容でヒューゴー賞とれちゃうのか…他になんかあっただろ!という気分にはなりますな。
読み始めたきっけは、この間の『ガンダム・モデル進化論』で1stの世界観を練るのにこの作品が参考にされたから、
というのがあったのですが、まだガンダムの方が解りやすい、というか“入っていきやすい”ですな。
※機動戦士ガンダムは日本のアニメなんだからアメリカの小説と比べて親しみやすいのは当たり前だけど
共通点はそう多くなくて
開戦から短期間で士官クラスが戦死してしまい人材の払底が深刻
大局から戦争を描くのではなくあくまで一兵卒の視線から描写する
…だいたいこんなところでしょうか?
内容自体が「うーん…」だったので、ハインライン自体の評価が下がってしまったよ…おおう…。
確かにコレじゃあA・C・クラークの方が洗練されてるわな。
泥臭いほうが私好みなんで、結局クラークの評価が上がるわけでもないけど…
※アシモフだ…次アシモフ読まないと…ッ
またこの作品に疑問を持ったのは観光当時の読者も同じようで
“戦後から脱却したものの戦中世代もまだ多かった冷戦下”という刊行当時の
珍しい“解説論争”もちゃんと収録してあります。
ある意味本編自体よりも面白い読み物になっていて時代を感じましたん。
ギリギリこの時代の感覚を想像できるけど、私より若い世代には難しいだろうな…
いろいろ考えさせられる一冊でした。