『父と娘のパラサイトシングル』

父と娘のパラサイト・シングル (ベスト新書)

父と娘のパラサイト・シングル (ベスト新書)


なんとなくモヤッと読んだノンフィク新書系。


読み進めると、パラサイトシングルの問題点を探る本じゃなくて
パラサイトシングルをケース別にあげて肯定する内容の本でした。


ならもうちょっとタイトル考えれないいのに…(ぼそッ)


キャリアウーマン型のパラサイトシングルなど「ある程度親に依存はしているけど、まあ持ちつ持たれつ」感のある人をケース別にあげて
戦前戦後の日本のライフスタイルなどと照らし合わせて肯定してゆく…という手順。


なんだかまどろっこしいな…。
というか、こうやって相互依存しているのなら別にパラサイトじゃないよなあ…という。


またケースとして挙げられている例も、どちらかというと上流で自由主義的な意識が高く金銭的にも余裕のある人たちの例が多いので
一般に言われるパラサイトシングルとはかけ離れている印象。


読み味としては『負け犬の遠吠え』の、あの自分の階層をこきおろしつつ肯定しちゃう手法に近いものを感じました。


今度ともうちょっと“社会問題を論じてる”系の新書をチョイスしよう…。