『海賊と呼ばれた男』(上)(下)

海賊とよばれた男 上

海賊とよばれた男 上


珍しくベストセラー読んだよ!!


今年度の本屋大賞ですな。


内容は出光創業者に題材をとった近代歴史経済小説
歴史小説としては幹(メインストーリー)は立派だけど枝葉(エピソード)が足りない…
特に前半は主人公が立派すぎて、ライバルが三流なので食い足りないのですな…


けれど“おもに終戦後”という時代と“石油”という題材をとったその着眼点は素晴らしい!


詳しいところはとっちゃぶきますが、読みやすいうえ時々グッと来たりもするので
普段、歴史系経済系の小説を読んでいない人が入眠に読んでみたりするのもいいかもですな。


これを機に近代史のニッチを埋めるタイプの歴史小説が書かれるようになるならうれしいなあとぞ、思います。