『火曜クラブ』

※旧表紙版がなかったのでこちらの新版をはっつけときます


初めて読んだよ!ミス・マープル


読書的に手詰まりになると、相方蔵書から切り崩してクリスティを読むのですが
今回はいつものポワロさんから離れてミス・マープルをチョイスしました!


理由→短編読みやすい!


ちょうど直前が8冊読破だったので、さすがに活字にくたびれて
読みやすさに流れましたん…。


しかしクリスティ短編の意表を衝かれるトリックと文章の上品さは凄い!


動機などはわりと近代的…というかむしろ現代の2時間サスペンスでよくありそうな類なんですが
それっぽい説明やさらっとした会話だけで済ましちゃうあたりが良いですな。


トリックはパッと思いつくものから少しミスリードっぽいものまでいろいろありましたが
短編で入れ代わり立ち代わりおはなし出てくるので、久方ぶりにミステリで真面目に推理して読みましたん。満腹満足!


親しい友人知人が集まってディナーの肴に未解決事件を披露しあうのはミステリではよく見る形式ですが、
前半と後半それぞれに短編だけでなく連作中編としてオチがついてるのも名手ならではでなかなか素敵でした。


ポワロさんの派手好み好きのする大事件もいいけれど
ミス・マープルの地味だけど人間関係の妙が味わえる流れもいいですな!


年1冊ペースでクリスティを消化してますが、今回楽しかったから
また読んでもいいなあ…。