『少子』

少子

少子


自虐しているようで結構自慢している『負け犬の遠吠え』で有名な酒井女史の
『負け犬〜』以前の一冊です。


完成された職人芸ともいえる酒井節!!


この方、かなりのキャリアの物書きらしくその点は天晴ですぞ!


が!全く少子化問題の役に立たない(笑)


基本的に「少子化まずいらしいって聞くけどねー、私は無理無理無理!以下理由〜」といった具合の本でした。
最初に「子供を産みたくない」理由に「痛いから」を持ってきちゃうあたりお察しな具合。


言いたいことはわかるけど、モヤッとするよ?


言いっ放りジャーマンどころか、もやは言いっ放し空中殺法ですな


プロレスで言ったらルチャリブレぐらい華麗*1なので、見ごたえあるけど
この層の人が自称する“リベラル”はたぶん、海外の政治的な意味での“リベラル層”とは乖離しているような…。


海外系の政治思想ををきちんと勉強していないので、ちと的外れかもしれませんが


海外のリベラルが“社会に寛容を説く”姿勢=他人に寛容であれ!の人達とするなら
日本のリベラル層って“自分に寛容な社会を求める”人達のような気がいたします。


自分が比較的保守的なタイプなためか、自分(30代)よりも年上の人でリベラルです!と言っている人を見ると
そのちゃらんぽらんさに「う〜ん」してしまう今日この頃です。

*1:ウルトラウラカンラナぐらいの勢い