『脱ファスト風土宣言〜商店街を救え!〜』
- 作者: 三浦展
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
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だまされた!!
毎度おなじみいつも何かに怒っている人、三浦展の著作…かと思いきや輝く背表紙の【監修】。
結局、海外の研究者から日本の研究者まで、とにかく脱ファスト風土に賛同してくれた研究者の成果を集めた本です。
この場合…
成果=論文
…建築、都市計画畑の用語+横文字満載の論文なんて、興味あっても一般人が読みこなせるわけあるかあああ!!
もとからルーツが英語圏の研究なためか、そもそも日本語に訳する気力のないカタカナ文章で
かなりげんなりしながら、気力と体力だけでページをめくる羽目に。
さいわい後半にゆくとだいぶん日本語になってきますが、ちょっと酷いぞ!
内容自体は前回の“ファスト風土”から脱却するためにヒューマンスケール(要は徒歩圏)の街づくりを!
といった内容でした。
徒歩圏で多様性のある都市業態ということで“商店街”の再興を目指してゆく路線になります、と。
確かに現在、自分の周りも気が付けばATMでお金おろすにも不便極まりなく
イオンのATMに車で行っている状態なので、徒歩圏でATMも買い物もできればなあとは思うよ…。
思うんだが、だったらもう少し本の形態も考えてみてはどうかね?
大体そんな具合の一冊でした。
ファスト風土あまりよくない、克服したいという気持ちは私にもあるけど
そもそも地方の人はイオンやファスト風土を、東京的ものだとカンチガイして
基本的にありがたがっているわけであって、そこらへんの齟齬を解消しない限り
単純な商店街回帰、復興だけでは決定打にならないと思うぞ?
いろんな意味でうーん、な一冊でした