『機動戦士ガンダムAGE』3



ようするに「アセムぅ!」「ゼハートぉ!」だ!!



…しまった、ヒトコトで感想が終わってしまう!


ええっと、原作アニメからの変更点は学生ライフ時代にもゼハートのスパイ大作戦をしっかり描写したり
セムマリーゼハートのビミョーな三角関係やきもき青春グラフティー
心情的にわかりやすく付け足したりしてました。


説明不足を説明した具合ですな!


あとはノベライズ通しての大きな変更点になるけど


銀の杯条約がザル法で大なり小なり兵器技術が流出している事


元から“なんでアスノ家がロステクのAGEデバイスと関連技術もってるのさー!”や
“マッドーナ工房どー見てもMS兵器工場じゃね?非合法じゃね?”と思ってましたが
そこら辺の技術は実質、“銀の杯条約”で兵器関連技術が遺棄されたる以前の技術を
“家”単位で主に保持してきたものという説明がなされています。


それに関連して“モビルスーツ鍛冶”やら“コスモノーブル(貴族)”やらの設定が濃い点


…これもかなり大きいですね…。


アニメ本編でも、アセム編以降はフリットさん大出世マジ生ける英雄なので
そういう雰囲気はないわけじゃないけど、ノベライズだとフリット編から
アスノ家は名家でコスモノーブルであるという具合になってます。


そういう血統設定から入ってしまうと、主人公たちのひた向きさやイノセントさが
薄くなるので結局“特権階級の話かよ!?”になってしまうのが残念ですが
まあ、AGEの話を論理立ててフォローしてゆくにはそういう方法論にたどり着きますな…という具合。


お堅い話は、このぐらいにしてふわふわゆるゆると感想を述べますと


セム編ってハーレム展開じゃね!?


ロマリー(ヒロイン枠)、アリーサ(同僚)、ユノア(実妹)、エミリー(実母)、
レミちゃん(モブ)、ミレース艦長(年上上司)…


この綺羅星のような女の子はいうに及ばず…


ゼハート(イケメン好敵手)、ウルフ隊長(鬼教官)、フリットお父さん(父親)
オブライトさん(先輩)、マックス(同僚)…


男子もいろんな枠がそろってて友情ルート、絆ルートも完全配備!!


これはあれだ!アリーサちゃんルートを選ぶとマックスと青春殴り合いしたり
レミちゃんルートを選ぶとオブライトさんに刺されたりするに違いない!!


もちろんバトルばっかに熱を入れて


ウルフ隊長と死ぬまで特訓ルートや、大戦果を挙げてフリットお父さんに褒められるルートとかもあるハズ!


AGEゲームがこれなら絶対買っていた(それはない…)


…ハヤシさん的にはアリーサちゃんの「あーもーあーもー!」ルートを選ぶぜ!!
アリーサちゃんといえばロマリーとの知られざる女子バトル「よくわかんないけど、こいつには負けない!」が可愛すぎて、二度見しました。


ロマリーもアニメのぽやっとちゃんと違い
ミレース艦長の個人指導で「私は悪だ!」→「アセムもゼハートも大好きだけど、だからこそアセムとゼハートを倒すします」…と


ただの“ぽやっとあざとい”ちゃんから、“自覚はあるよあざといって!”ちゃんにクラスチェンジしてたので好感が持てました…でも私、どう考えてもアリーサちゃん派だけどなッ(しつこい)


実際のノベライズの流れだと“ゼハートルートにしたらロマリー嫁もオマケでついてきた”展開。


なんせ3巻最終的には


“確固たる友情の紐帯で結ばれた男が行くところである”P248


…だもんなあ。


もう文句がつけられませぬ。


そりゃあせっかくラスボスにまでなって食い下がったデシル兄さんも瞬殺されるよね…
デシル兄さん、魔中年版登場シーンでゼハートをひっぱたいたりしてた時点でノベライズでも残念キャラだったもんね…
っていうか残念じゃない魔中年なんて魔中年じゃないもんね…。


そのような具合で、だめだめじゃないノベライズのゼハートはヤンデレそうにないから安心ッ!


……。


なんだけどハヤシさん的にちょっとだけアニメのだめだめなゼハートの女々しさが懐かしくもあったりとかする不思議…。


まあ全体の整合性とるにはゼハートにこそしっかりしてもらわなきゃいけないからなあ。
そんなこんなで次回、アニメ本編じゃガンダムに乗ってる以外は“いたの?”ぐらいの扱いのキオ君編です。


ノベライズではがんばれ、三代目ッ!!


ではでは本日はここまでッ!