『鬼談百景』
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
こわい!こわい!こわい!
小野不由美女子といえば“十二国記”シリーズでおなじみの方も多いと存じますが*1、
もう一つの顔は『屍鬼』『ゴーズトハント』シリーズに代表されるホラーの名手。
今年の夏はちょっと涼んでみませんか?
…とばかりに『鬼談百景』『残穢』と2冊セットが刊行されたのは記憶に新しいところでありますな。
…ってことで毎度のように友人に2冊セット貸していただきました!ありがとう!!
そんなわけで1冊目「こっちを先にね?」とアドバイスもらって
早速、チャレンジ!
こわいよ!
1Pから数ページのSSを99話集めた、いわゆる“百物語もの”の体裁になっておりますです。
そのSSが短いのに結構な威力!
なんというか…読んでいる最中に後ろに気配を感じても、間違っても振り向けないカンジのアレ。
さすがに99話収録となるとバリエーション豊富で、
中には“遺志”“跳ねる”のようなほっこりするものもあったり
“隠れ鬼”や“胡麻の種”“狐狸の住処”のような民俗学的なものもあったり
“どろぼう”や“さずかりもの”のような実話感満載のものあったり
都市伝説っぽいのやら、会談にありがちな矛盾ものも混在しているので
怖さには強弱あるのですが、かなり粒ぞろいといってよいかと
※まあハヤシさん、ビビリだから怪談ものホラー読まないのだけど…
色々あった中でも前述の“どろぼう”と並んで「うわー、いやだなー」と思ったのは“お気に入り”
小野女史の子供はどうしてこう怖いのか…ッ
『緑の我が家』と『ゴーストハント2〜人形の檻〜』を思い出したじゃないかー!!
※軽くトラウマです!
しかも、この“お気に入り”が本と出版社をまたいで
『残穢』への伏線になっているという念の入れよう…
そんなわけで以下『残穢』へ続く!
あ、『残穢』に続かなくても『鬼談〜』1冊でも
しっかり涼をとれること間違いないのをここに明言しておきまする!!
*1:ハヤシさんもそっちのが好きだよ派