『野川』
- 作者: 長野まゆみ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/14
- メディア: 単行本
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今回の長野まゆみ作品もアタリだ!
前回の『となりの姉妹』も良かったですが、今回も良かった!
ごく長野作品の少年物としてはごく平素な内容なのですが、
とにかく舞台がすばらしい!
タイトルどうり野川の周辺が舞台なのですが
地元ではないけれど、大学時代うろついてたあたりなので
土地勘があって懐かしかった!
地理的なお話も出てくるのですが、多摩川が削った河岸段丘とか
国分寺崖線とか、まさに高校の地学で習った習った好きだった!
あと、昔、東京の内陸部かなり深くまで海だったのは
最近ちょっと注目されてるところですが
高校時代多摩地区の都立高校生だった私は
あきる野に化石掘り実習にいったりしましたよ(笑)
また作中、ちょっと魅力的な先生が出てきたりしてますが
自分の学生時代もここまでじゃなくても、
たくさんの先生が教科書以外でも色々教えてくれたなあと感慨深くなったり…。
そんな風に自分の学生時代のあれこれつれづれ思い出して
おはなしだけでなくて、その外側でも色々懐かしかったですな。
良かったから、また機会みつけて再読しよう!