『負け犬の遠吠え』
- 作者: 酒井順子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/28
- メディア: 単行本
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わりとーでも良い内容だった!
毎度おなじみ“一昔前のベストセラー”枠消化です。
かつて一世を風靡した“負け犬”ブームですが
時は流れ、おひとり様学は上野千鶴子を筆頭に一定の流れができ
ドラマの影響でアラサーどころかアラフォーブームが巻き起こり
サーヤは負け犬同志の愛ある罵倒と本気の祝福を受けつつさっくり結婚し
30オンナが東北ローカル線に平日乗りに行っても「乗りテツですね」と軽く流される…そんな現代がやってきましたぜ!
もう、ぜんぜん負けてないじゃん!むしろ時代追いついてきてるぞ(笑)
また、タイトルが“負け犬”で自虐的防御策を講じつつも
書いている筆者自身がもうぜんぜん負ける気でやっていない
むしろ勝ちに行っているのが文章から透けて見えてそこらへんもご愛嬌。
なんとなく喧嘩腰スタンスなのは『下流社会』の三浦展氏あたりと共通で
このへんの広く見て社会学的なジャンルで話題を取るには、
こういう方法が有効、ということかなあとも思いました。
内容的には未婚だ既婚だとうだうだと続くので
『「婚活」の時代』あたりと合わせると読み味、増しそうな気がしますな。
どことなくクセになる文章というあたりも共通なので
そのうち作者の他作品『少子』あたりでもよんでみようかなあ。
次回更新
まだまだ続くよ“図書館レンタルで読みたい本リスト消化”シリーズ。
次は児童文学系で2作品ぐらい載せたいものです。
図書館利用は自力で探しにくいあたりに来たのでリクエストかけないと…
こういうのにちょっと緊張するのは私だけだろうか…?
ではでは本日はここまでッ!