『高原のフーダニット』
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
久しぶりに火村先生を拝んだよ!!という一冊。
オノコロ島〜は叙述トリックパロディ
夢十夜はアイディア勝負10連発!
〜フーダニットはクリスティ・トリビュート
…といったところ。
オノコロ島、夢十夜ときてわりとびっくりトリック(どんなだよ…)多かったので
安定感のあるフーダニットが光っている具合。
しかし夢十夜はSPの話とたそがれ仮面の話を火村先生にしたら
「お前俺のことそんな風に思ってるのか?」と渋い顔されること請け合いです。
コーヒーとかご飯をおごらされそうな勢いだ!!
個人的に、へんちくりんホテル迷宮の話が笑いました。
建物で遭難って四畳半神話体系じゃあるまいに…(笑)
フーダニットはあとがきによるとアガサクリスティを意識したそうですが
アガサ作品のあの独特の田舎的世界観は女性的なセンスのなせる業だと思うので
さすがの有栖川先生でも荷が重いと思うんだぜ!
あとがきといえば、装丁を手放しで褒めてらっしゃいましたが
確かにここしばらくのハードカバーは本棚に面陳したい出来!
…なんだけど真髄は表紙をめくったところにある遊び紙のチョイスです。
表紙の鳥の図案に合わせて“千鳥格子”の模様になっています
まだ気づいてない方は、ぜひ表紙をめくってみてくださいまし!
次回更新
読書枠的にはネタ切れ気味&リスト消化をせねば!なので
そろそろ図書館に行こうかなあと計画中です。
他のネタは録画商家などい終わり次第あげてゆくかと。
今週はややスケジュールタイトなので先週ほどの
ばーーーっと更新にはならないかと思われます。
でも地道にがんばるぞ!
ではでは本日はここまでッ!