『なぜ絵版師に頼まなかったのか』
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: 文庫
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おんもしろかったあああ!
こんなに面白いのに!まだ続きがありそうな気もするのに!!
どうして死んじゃったんだ北森鴻!!!!
私の陶子さんの件*1でもつくづく訃報が悔しかったものですが
今回は個人的に地団太を踏ませていただきたいッ!!!!
ああ、返す返すも、もう北森鴻の新作が出ないというのは
残念でならないよ…ッ。
さてさて切り替えまして作品は
“新感覚!明治のお雇い外国人オールスターズ☆ミステリ”
どこを切ってもちょっと歴史をかじった程度の人にも
見覚えあるあの名前、この名前の偉人伝中の人物が
コミカルに、でもそれぞれの自負を持って登場してきます。
主人公は明治元年うまれの少年で、彼の成長=日本の発展を
いかにお雇いの先生方が喜び、また陰日なたの助力を惜しまなかったかが
作中これでもかと出てきてちょっと胸熱だったよ…。
ミステリ作家として高名な北森鴻ですが、
こういった開花モノの歴史小説家としても賞賛も
もっと受けてしかるべきだと思いまする!!
まだ歴史小説にはこういう切り口だってあったんだ!
…というびっくりと嬉しさがいっぱい詰まったおはなしです。
短編だし読みやすく面白いのでぜひ万民にすすめたいんだぜ!!!
そういうや、お雇い外国人ものならジョサイア・コンドルはずしちゃダメだろ〜などと思っていたら
他作品でバン!とご出演なさっているそうな…。
いやいや、やっぱり北森鴻!!
そちらは未完のようですが、機会があったら是非とも読みたいモンです。
*1:いや、もちろん“みんなの”陶子さんだけどもッ!