『刀と首取り』

刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)

刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)


本日も歴史系新書だよ!


この手の歴史系の硬派ノンフィクが廉価で手に入るのは、
やはり“歴史ブーム”のおかげかな?
今回も良作でしたッ


やっぱり一生“歴史ブーム”でいいよッ!!


今回の本の内容はヒトコトで言うと


“チャンバラ幻想”の撲滅


安直な時代劇などでありがちなチャンバラ合戦や、
日本刀への過度の傾倒にメスを入れて
実際の戦国期の合戦の姿を“刀”をテーマに炙り出します。


わかりやすいし論拠も明確。
特に軍忠状を片っ端から読み解いて積み上げた負傷者データはすごい!
これ、読みこなして分析するのは普通に大仕事だよね……。


一応なりに武道をかじった著者だけに、
剣術の話なども真実味があって読ませる内容になってます。


なにかと派手なイメージの二刀流にも
本来、刀の使い方である片手打ちに習熟させるためだった
というのも、なるほどなあといった具合。


前回の『村人の城・戦国大名の城』とコレと2冊続けて
歴史系のノンフィク新書を読みましたが
新発見がたくさんあってとっても有意義だった!


また時間を見つけて、ちょこちょここっち系に手を出したいです。