『GOSICK6〜仮面舞踏会の夜』

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タイトルは仮面舞踏会だけど、舞踏会が舞台でなくて


今度の舞台は豪華特急列車!!


ミステリ好きならアガサ・クリスティの『オリエント急行〜』思い出して
ニヤリとするところでしょうッ!*1


ベルゼブブの頭蓋の災難から辛くも逃れてたどり着いた
豪華特急オールド・マスカレイド号での殺人事件のお話です。


構成上、前回のストーリーにおける謎を引き継いだ形になっていて
コルデリアの持ち出したはずの形見箱をめぐって事件が起こます。


例によって絡んでくるのはソヴュール国内での
科学アカデミーとオカルト省の政争で
着々とヴィクトリカたちの背後の事情が怪しくなってきてますな…。


途中から、登場人物たちの尋問の形をとって
それぞれの証言を聞いていって
誰が何処でどんな嘘をついているか?見破り、真実をあてる
ミステリでもよく見る話の運び方になってます。


毎回、手を変え品を変えスゴいなあ!


こういうお話の構成のうまさは、やっぱしずば抜けてるなあと感心させられますぞ!


アニメの開始時期と前後してたみたいで、犯人判明後は文中でちょっと
第一巻の話とリンクさせてました。


それにかこつけて、作品全体の対立軸に
“大人と子供”を組み入れてるのがまた旨い。


最終的にはヴィクトリカたちが大人側の思惑と真っ向勝負するお話が来るんだろうなあと予想されまする。


薄いし、読みやすいし、ノリもライトなんだけど
読み味はどうしてどうしてなかなかに深いです。

次も楽しみだ〜♪

*1:絵的にきれいだから映画版を推奨ッ!