『若草物語』

若草物語 (新潮文庫)

若草物語 (新潮文庫)


いわずと知れた世界名作劇場もの。
何もかもが懐かしい…ッ!!


画像はアマゾンさんで拾ってきましたが
昔の洋画が表紙の文庫本で読みました。


が!昔の文庫は活字の小ささで死ねるッ!


読了への長い旅路は眼精疲労との戦いだったぜッ!


舞台は南北戦争期のアメリカ。
父親が従軍中で不在のマーチ家で母と姉妹4人が過ごす1年間を追った家庭小説です。


ちょうど映画“風とともに去りぬ”もこのあたりの時代設定でしたな。
あちらは南部が舞台だったけど、こちらは北部。
比べてみるとなかなか面白いかもです。


『若草〜』のストーリーは半分作者女史の半生と重なっているらしく
家族愛と信仰と愛国心にあふれた物語です。


質素とはいえ実にアメリカ的。 


でも、ちょうど東日本大震災の混乱が続いている時期に読んだので
“国家非常時”の小説、と考えるとちょっと今日的な部分もあったり。


古い名作なんだけれど、かえって内省をを促されたよ…。


子供のころにアニメで一通り見ているはずなんだけれど
うっかりすっかり忘れていて、純粋にお話にも引き込まれました。


さいころよりむしろ、大人になってから読んだ方が
面白い作品じゃないかなあ。


続編もあるようなので、うまく入手できたら読みたいですな。


しかし『GOSICK』シリーズといい『若草〜』といい
豪華簡素の差こそあれこのところの読書におけるフリル具合は特盛だなあ(笑)