『カクレカラクリ』

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久々森ミステリィ森博嗣としては小品に入るんだろうけど…


感動したッ!


“惑星探査機はやぶさ”的というか…ものづくりのすさまじさ
エンジニアの魂を垣間見たぜ!!


はやぶさ”は物理的な距離をクリアした機械(探査機)だけど
カクレカラクリ”は時間的な距離をクリアした機械(カラクリ)で
そこに違いはあるけど、やっぱり本物って心を打つんだなあ。


それがたとえ小説の中であっても。


ある意味、理系作家の森博嗣しか書けない作品かもしれませぬ。


お話としてはひょんなことから田舎にやってきた大学生2人組と
その土地の旧家の姉妹2人が
120年前から村に伝わっている“カクレカラクリ”の謎に挑む。


…といった内容です。


登場人物も、舞台もある意味ステレオタイプなんだけど
そこはやっぱり森ミステリィ


ちゃんと独特の読み味があるんだ!
そしてお話の面白さも折り紙つきッ!!


やっぱりすごい!さすがだなあと感動しきりに本を閉じようとしたら
目に飛び込んできたのは…




   コカ・コーラは二〇〇六年に一二〇周年を迎えました
   本書はそれを記念して書き下ろされた作品です



な、なんだってーーー!!!


ど、どうりで作中のコカコーラ消費率が高いわけだ(笑)
最後の最後に爆弾仕込んでくるあたり、森ミステリィは侮れないぜ!!


あ、蛇足ですが我が家もコカ・コーラ派です!!