『下流社会第2章』
今年も数年オチのベストセラーで教養新書を読んでみたいと思います。
ということで新年、最初の新書はコレ2冊。
両方セットで読んでちょうどいい感じでした。
『下流〜』はもちろん前作でもよいんだろうけど、
自分は去年、前作読んでしまったので……。
若者の離職率の高さ、正社員率の低さへの原因を
『若者はなぜ〜』の城氏は小泉改革前後から導入されてきた成果主義と旧来の年功序列社会とのねじれに見ているのに対し
『下流社会〜』の三浦氏は、そもそも若者の側の意識が変化していて
高速の多い正社員よりも、比較的自由な非正規雇用を好む風潮があると分析していて
どちらもなるほどなあというところ。
三浦氏は相変わらず三浦調というか…
文章書く前にちょっと落ち着け!
…といいたくなる独特の憤りとニヒリズムにに満ち溢れた文章。
城氏はそれよりはマイルドで、とても読みやすかったです精神的にッ(おい)
しかし、それぞれ06年、07年の刊行で
それぞれかなり切羽詰った“閉塞感”が感じられるのですが
それから約5年たった今も何も変わらない…
どころか社会的にも個人的にも一段と寒々しい世の中に成り果てて
どんより考えさせられました。
※大学生の就職内定率はついに過去最低という今日この頃です
日本はいったいどこに行ってしまうんだ!