『将国のアルタイル』6〜7巻




四将国編完結!!


よくやったマフ君!がんばったマフ君!!


読んでるときあまりに怒涛の展開にワクワクしすぎて手が震えたぜッ!!
個人的に4〜5冊ぐらいかかるかと思った四将国編を3冊でまとめきったのに驚愕しました。


なんという半端ない怒涛の展開っ!


面白いから、みんな今から書店ダッシュして7巻までそろえるんだッ!!!!


…とまあ勢い感想はおいといて


6巻は冒頭のスレイマン先輩(ベイ)とマフ君の新婚コスプレ潜入が地味に笑えました。


マフ君…君、女装2回目だよ…(笑)
レイマン先輩(ベイ)はノリノリすぎだ!!


きっと若かりしころ「諸国鷹匠めぐりでお金を蓄えたら
故郷で嫁さんをもらうんだ!!」とか思っていたのかなあと
ちょっと妄想。


良かったね!夢がかなったね!!(ちがう)


後半はホント怒涛の展開急転直下で将太子(ブレンス)オルハンの演説*1
読者としても、もういろいろ感情が絡まって泣けてたよッ


ここから一気にシビア路線で骨肉相食む大決戦へ!


アルタイルは元々戦記モノだけど、ポイニキア以来の合戦描写ですな〜。


あっちは篭城戦、攻城戦に近かったけれど
今度は戦記モノの醍醐味、野戦ですよッ!


しかも自軍5600対敵軍23500。


この圧倒的戦力差をひっくり返すカタルシス!!


でも帯あおりモンク“エキゾティック喧嘩上手”はちょっとやりすぎ(笑)


戦術や用兵術、細かい戦況の描写力がすばらしくて
こういうちまちま小さい兵士が大画面で戦闘してるのは
皇国の守護者』を彷彿とさせますな。すごい画力と集中力!


戦況と進行と平行して繰り広げられる四将国の世代交代劇もすごいんだッ


将王バラバンと将弟バヤジットの最期のやり取りの凄絶さはシリーズ屈指の名場面だぜい!


父が子を、弟が兄を、討つ修羅場そのものの四将国編で
それでもラストに一筋の光明があったのが、また素晴らしかったです。


将王ファトマの処刑シーンは本当にどうなるかわからなくて
一コマ一コマ固唾をのんで見守りましたぞ!


毒杯を飲み干したあとに、さあっと窓から光が入るシーンは映画のように美しいですね……。


………。


感動したッ!


そうだよ“戦争で理不尽に母親を失ったこと”がマフ君の出発点だったんだ…
そのことをマフ君自身忘れてなかったんだ!!


凄惨なシーンの多い四将国編だったからこそ救いのある結末が、とてもマフ君らしいし、読者的にも救われました。


さすがマフ君、偉いぞマフ君!!


次は経済戦のようでヴェネディックでの経験が生きてきそうだなあ。


でもこれで、国力回復の時間を稼いだらトルキエ的にも帝国的にも
ついに全面戦争に突入しちゃうんじゃないかなあと
ちょっとハラハラドキドキでありますなあ。


ほんとにアルタイルは面白い漫画だな!!


あとは座して新刊待つぜ!!

*1:「よって私が父王セリムを討ち果たした!」のヤツ