『将国のアルタイル』4、5




やっぱり面白かったぞおお!


感想の半分を“マフ君かわいいよ、かわいいよマフ君”で埋めてもいいけど(おい)


物語が骨太なこのシリーズなのでしっかり感想書くよ!


4巻は短めの海洋都市ヴェネディク編と
デビュー作で読みきりの“アナスタシアの親衛隊長”の2本立て。


ヴェネディク編は今までの対戦争の話ではなくて
どちらかというと対政治の話になってます。


バトル成分薄めだけどそれぞれの思惑がが込み入ってて
何度も読み返していくととても好きになりました。


劇中劇というかヴェネディク≒ヴェネツィアベニスの商人みたいなイメージのお話でした。


一芝居打たれて、でもその意図を汲んだ上で決断するマフ君が頼もしくていいぜ!!


成長する主人公って、やっぱりいいな!


なし崩し的に同行したキュロス君にバトル万能なアビリガさんを加えて
これで3人と1羽の旅日記に。


これで一応、パーティメンバーそろったかな?


蛇足になりますが、マフ君がアビリガさんを一応買い上げた形になるから
アビリガさんはこれでブレガ夫妻との“主と従者の関係”を清算できたのかな、とぞ思ったり。


もし彼が次に船団長(カピタン)やチェチリアさんと会うことがあったら
禍根なく親子になれるんじゃないかなあと、ちょっと想像しましたぞ!


そこまで考えてたらマフ君えらいなあ!




併録の読みきりはロマノフ王朝末期を舞台にした作品ですが
再読することなく…



こういうの好きだぜ!


…の作品でした。


純粋無垢な幼い姫君と孤独を抱えた親衛隊見習いの青年とかもう


ドンだけロマンですかッ!!


ちょっとひねくれているとはいえ王道ですよ王道!!
そして王道はワタクシめの大好物ですよッ!!


これ以上、なんもいうことはない!



5巻は物語りも新たな局面へ!


トルキエ将国とその属国・四将国との軋轢を受けて
四将国での親トルキエ派のクーデター煽動という
大きな密命を受けることに


早速、今回はムズラグ将国の将王バラバンが敵方としてお出まし。


見るからに専制君主らしい野心家だったり、美形好みな趣味だったりなにかと濃い人ですな。
※マフ君にも初対面でいきなり「美形だな」って言ってたぐらいだ(笑)


王宮脱出での新兵(イエニチェリ)顔見せイベントは悪趣味だけど
ちょっと、ときめいたのは内緒だぜ!!


バトルはVS3戦目のエレノア嬢。


すっかりマフ君憎しの好敵役(やられ役)になっちゃってるけど
今回、命拾ったんだからいい加減あきらめてもいいと思うよ!
次、出てきたらきっと死ぬよ!!


そしておいしいところをさらってゆくスレイマン先輩(ベイ)が格好良すぎて惚れます!


これは次巻以降も楽しみだな!!!