『やればできる〜まわりの人と夢をかなえあう4つの力〜』


いわずと知れた“勝間和代”本です。


今までベストセラー&ベストセラー作家は避けがちでしたが
ビジネス書、新書に斬り込むにあたって、
チャレンジすることに…ということで話題の“勝間”本にもチャレンジ!


さすが“カツマー”なり新語すら生み出すだけあって
わかりやすく説得力のある自己啓発本になってました。


大雑把に要約すると


要領よく努力して幸福になるための本


“しなやか力”“したたか力”“へんか力”“とんがり力”というキーワードを設定して
それぞれを解説して、身につけるための方法を著者自身のサクセスストーリーと重ね合わせてゆきます。


“勝間”本はじめてでしたがなかなか上手い手法だなあ。


とはいえ、作中コレでもかこれでもかと押し押しでゆくポジティブ思考はすさまじいし
ページをめくるたび出て九区輝かしい人脈にはちょっとひいちゃったりもしますが…(笑)


しかしそこですかさずシメに…


   勝間和代だからできた」のではありません
   勝間和代だってできた」のです


…と持ってくるあたり、すごく読者をわかっているなあと舌を巻きます。


こういう絶妙な読者巻き込みがあるのがヴァーチャル上司の女王たるゆえんなのでしょう。


ところでコレ、『しがみつかない生き方』(著・香山リカ)で
勝間和代を目指さない”と言われたことへの反論書でもあるそうで
そこらへんは意図して数ある“勝間”本からチョイスしたんですが
この面から見てもなかなか面白かったです。


香山女史「絶対的に努力してもどうならない人もいるじゃん!」
勝間女史「でも、できる範囲で努力したほうが良いじゃん!」


だいたいこんな風でしょうか?うーんどっちもどっち!
後はメッセージを受け取る読者のフィーリングですな。







さて、ちょっと雰囲気的な感想を書いてみましたが


結構、なるほどなあと思うこともありました。


ひとつは4つの力の最初に“しなやか力”として
自己分析をして自分の長所を見つけ伸ばすことをもってきた点。


数年前、職安の若年求職者向けセミナーに参加したことがあったのですが
そのときも最初の一歩は“自己分析をして長所、短所を把握する”でした。


オーソドックスな基本をしっかり抑えているのですな!


ちなみに、作中、自己分析キットとしてストレングスファインダーによる診断とならんで
無料で受けられるMBTIも進められたいたので、さっそく相方と受けてみました!


私はISTPで
相方がESTJでした


半分違って、半分同じ。ううん!絶妙バランス!!


“E型とI型どこでぶつかるか?”
“ライフスタイルの違う相手と付き合うには(J型とP型)”


の具体例がものすごく現実とリンクしてて全力で笑ったさ!


心理テストと違ってかなり、ぴったりハマってくる感じ。
なるほどこれを活かすことができれば
身内同士の意思疎通は、格段にスムーズになりそうです(笑)



もう一点は…。


   「やればできる。やらないときは100パーセントの失敗」 


ちょうど少し前に『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(著・山田真哉)で
チャンスロスの概念を学んだ後だったのでスムーズに理解できました。


前述の『しがみつかない生き方』なんかもそうですが
ベストセラーを読み継いでゆくと、
どこかしらでリンクしてくるような部分がでてくるんだなあ…。


いろいろとためになりました。
勝間さんにはなれないし、ならないけど、
まずはがんばって要領よく努力してみるのも良いかもしれませんな!


ではでは本日はここまでっ!