『香菜里を知っていますか?』
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: 単行本
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地道に読み継いできた北森鴻の“香菜里屋”シリーズもついに完結!
このシリーズらしい大人の雰囲気漂うしめやかなエンディングでした。
収録作5編中、4編が『イン★ポケット』に掲載された作品とのことで
読みやすさはシリーズ随一、悪く言うとちょっと食い足りない
…気がしていたのは、ラスト一話に眼を通す前の話。
何ですかこの豪華キャスト!!
実は他の北森作品の主人公たちも、香菜里屋の常連で
彼らのもとに一人の胡散臭い男が現れる…という筋書き。
この間呼んだ『孔雀狂想曲』の“雅蘭堂”店主・越名集治(と安積ちゃん)に始まり
『狐罠』の旗師・宇佐見陶子*1を経て
言わすずもがなの“蓮杖那智のフィールドファイル”の蓮杖那智(と内藤くん)まで。
ラストに那智先生なあたりが実に読者のツボをわかっていらっしゃる具合です。
※余談だけどちょっぴり高杉さん出てて嬉しかった(ほくほく)
それでもこのオールスターキャストに負けずに
ちゃんと“香菜里屋”シリーズの完結編として機能しているというのがまたすごい。
読み味も、相変わらずの大人ビターですが、ほのかな温かみの残る仕上がりで
実に幕引きにふさわしいお話でした。
正直この“読むと腹が減る”ミステリーをもう堪能できないのはつらいのですが
香菜里屋を愛する人々と
工藤マスターに幸あれ!
…と、エールを送ってページを閉じるしだいであります。
次回更新
今週も懲りずに楽しく“FFCC小さな王様と約束の国”三昧!!
更新用攻略メモのストック進度はそこそこ来ているのですが
ノーマルクリアしてもハードぐらいまでは手を広げる予定です。
まあ、まだまだ先は長そうですが…。
読書は今、思いっきりWiiに時間を費やしてしまっているので
読めたら活字1冊何か…という程度。
しばらく丁重が続きそうなので、せめて“読みたい本リスト”の
積ん読消化を心がけてゆきたいところですな。
ではでは本日はここまでッ!
*1:まだ未読ですが