『永久帰還装置』

永久帰還装置 (ハヤカワ文庫JA)

永久帰還装置 (ハヤカワ文庫JA)


長らく未読になっていた神林作品。やっと読めました。
上記の『ばいばいアース』もそうですが
今年は“読もうと思って縁がなかった”本の発掘当たり年のようですな。


神林作品にしては珍しく、ケイ=ミンという女性キャラクターがクローズアップされてますが
なかなか骨太に描写されていて面白かったです。


内容はたまに目にする神林評の“和製フィリップ・K・ディック”を地で行くような具合。


それでも着地点がいかにも神林氏らしくて良いですな。


巻末の解説がちょっとぶっ飛んでいて(でも神林作品愛をひしひし感じたよ!)若干ひきましたが


“ありがとう だすきな神林せんせい せんせいがいるせかいに生きているぼkは、すごくうれしい!!”


にはまったく持って同感です。ビバ!世界!ばんざい神林作品!!


しかし未読を消化してしまうと、これから読める冊数が減っちゃうのがちょっと悔しいですね…。
新作はいつ出るのだろう……。