『ばいばいアース』3、4

ばいばい、アースIV 今ここに在る者 (角川文庫)

ばいばい、アースIV 今ここに在る者 (角川文庫)


いつ旅立つのかな〜と思っていたら…


エンディングで旅立ちでしたッ!!


おおおおお、そうきたかッ!!


1、2巻でキャラクターの背景と身の振り方を固めて
あとの3、4で突っ走ったなあという感じ。


1巻の鮮烈さがあまりに圧倒的だったので、ちょっと食い足りない感があったりもしましたが
でもすっかりキャラクターの魅力に取り付かれちゃったなあという具合です。


ベルも、ベネットも、ギネスも、シェリー姫も、ミストも大好きだ!!


アドニスはヘタレが一回転したようなすごい路線になっちゃったのが非常に作者的な気がしますな…。
反対にシアン師匠は作者に愛されすぎです(笑)
でも一番いい男なのは私的にはキティ・ザ・オールだぜ!!


ストーリーは当初から予想していたとおりのファンタジー世界のSFオチものになりましたが
大好物なので無問題!!


読みながら「いやあ、作者、若いなあ!」と思ってましたが*1
文庫版あとがきが開口一番“若かった”で始まっていて笑いました。


いいじゃん若くて!だってスゴク楽しかったよ!


解説も「“飢餓同盟”なるなぞの団体名に、どうしてりんごパイの一種を意味するフランス語のルビがふってあるのか…」等
読者的にもぜひぜひツッコミたいところを愛情いっぱいに表してあって好感持てました。



作者も解説者も読者もそろいもそろって本作好きすぎ!!


しかしそういう愛されるべき作品たる魅力を兼ね備えているので、それは正当な評価でもありますな。うん。


余談ですが、用語のルビふりで挫折して人も多かろう的な解説がありましたが
自分的にはまったく問題なくすらすら読んでました…


ラノベの読みすぎか、バトル漫画の読みすぎか、はたまたRPGのやりすぎか…。


微妙に自分の適応能力に疑問…いいんだよッ、面白かったんだからッ!!


また、心身、時間ともに余裕ができたら沖方作品に挑戦してみたいところです。

*1:こんな感想持ったのは平野啓一郎の2作目のとき以来だ!