『写楽・考〜蓮杖那智のフィールドファイル3』
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: 文庫
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※今回ちょっとネタバレです。お嫌いな方はスルーしてください
待ってましたのスキスキ那智先生(注・もちろんそんなシリーズ名ではない)の3巻目。
今回、ミラクルなことに
ちょうどフェルメール展を見てきた直後だったので
本書を3倍は楽しめました。
作中に言及されていた装置の説明も
美術展でちゃんとしてましたよ、いやはや。
反面、純粋にミステリとして楽しむ分には
半分正解が手元のある状態だったので
多少ネタバレしてましたが
そこから一回転半ひねったところに着地してくれたので十分楽しめました*1
それにしても那智先生の美貌舌鋒も三國くんのヘタレぶり*2も相変わらずですが
佐江由美子嬢の馴染み具合は素晴らしく、
また狐目さんの本領発揮具合も大変よろしかったです。
あれ?この人たち1巻からいなかったっけ?
…という錯覚すら覚える始末。
恐るべし北森鴻。
ストーリー面の完成度も何の心配も無いクオリティでしたが
さすがにだんだん奇想っぽくなってはきましたな(笑)
でもそこがいい!もっとやれやれーー!
そのような訳で首を長くして
スキスキ那智先生(だからそんなシリーズ名では断じてない)の続きを待つ所存であります。