第24幕感想


『「祈り」〜きみのいる世界〜』



久々に最終回でショックを受けたりもしましたが*1
落ち着いてきたので感想をあげまするッ


ではでは最終幕感想、さっくりしっかり参りましょうッ

みどころ

だあああああああ………ッ(絶叫)



そ、それだけはッそれだけは無いと思ってたのにいいいいィィィ…っ



…とそんな最終幕でございましたッ(泣)


ざざっと流れをまとめますと


ついに人柱一歩手前のジュリエットを救出すべく
ラスボス化したオフィーリアと奮闘するロミオに頼もしい助っ人登場ッ!


フランシスコ、キュリオ、それとティボルト兄上ッ!


3人の決死の力添えもあってなんとか土壇場でジュリエットを
エスカラスから開放することに成功したのもつかの間


意識を取り戻したジュリエットの目に映ったのは
エスカラスの枝に刺し貫かれたロミオの姿…。


ジュリエットを世界を救うために犠牲なるという運命から開放するかわりに
力尽きるロミオ


ジュリエットはエスカラスが消滅し、滅び行く世界を救うために
今度は強制された運命ではなく、自らの意思でエスカラスの挿し木となり
崩壊し落下する浮遊大陸ネオ・ヴェローナを支える翼となった


見事、ネオ・ヴェローナは救われ
今度は地上世界で新しい時代を迎えることに


残された人々が新に歩みだしたその姿を
新たに再生した大樹が見下ろしている…


…とまあこんなカンジな訳でして…ッ



2人して死亡エンドですかッ(大号泣)



それだけは…それだけはやめて欲しかったのにッ
そんなところは原作踏襲しなくてよかったのにッ



つか視聴者はそれを望んでたとも思えんぞッ



おおおおおおお…ッ(泣き崩れ)



終盤ジュリエットの人柱化をめぐって
ジュリエットの意志もロミオの意志もぐらぐらと
揺れっぱなしだったのでそこらへんの不統一さもちょっと
印象悪いですな。


ちゃんと整理してみれば


心の底では強制された自己犠牲に一抹の不審を感じていたジュリエットが
ロミオまさに命を賭した行動で運命から開放され
改めて決心をし自らの意思で犠牲になって世界を救う



…というルートになる訳ですが
それでは幾度か出てきた


  “誰かの犠牲の上に成り立つ幸福など間違っている” 


というメッセージが踏みつけになってしまうのが困ったところ。


また、22幕でティボルトがモンタギューに迫っていたように
ジュリエットの人柱化に頼らない世界の再生を模索することも
出来たんではないのかなあと疑問もちらほら。


終盤まとまりの無いままで終わってしまった感がいかにも残念!


もうちょっと“エスカラスの挿し木”のことを
広い範囲で考えるという選択があればなあとぞ、思います。


結果として、コンラッドやコーディリアたちジュリエットと親しい人たちでさえ
彼女がそんな運命を背負っていたとは知らずに死に別れることに…


とくにコンラッドはかなり老け込んでしまっていて
ちょとかわいそうでしたぞ。



ただ、ロミオとジュリエット、二人の愛で救われた
新しいネオ・ヴェローナはとても美しく


残された人々もそれぞれの道を歩き出してゆくのが
印象的でエピローグシーンは美しかったですな。



フランシスコさんは弁舌活かして国政に参加
キュリオは以前匿ってくれた恩返しにかキャベツ屋で手伝い(笑)


コーディリアとペンヴォーリオには子供が生まれたらしく
…って、そもそもこの二人のイキナリ婚も
ロミ×ジュリ死亡エンドの布石だったのか…ッ


そしてなによりMVPな輝きだったのが……



ティボルト兄上ーーーっ


復讐に生きていた妄執こそなくなって自由の身になったものの
それと一緒に、父も弟も母方の唯一の縁者もなくして
ホントに天涯孤独になってしまうとは…ッ


ロミオに託された“ペンヴォーリオの弟妹をリューバに乗せる”約束を果たして
シエロに子供をのせながら


   (このリューバは)弟のなんだ…


と切なそうに告げるティボルト兄上が
物語の中で失われていったものの大きさを改めて実感させてくれますな。


…あとシエロも久々の登場だった…


子供作ってる暇があったらロミオのピンチに飛んでこいやあ!
とこっそり思ったのはここだけの内緒ですぞッ(笑)


地味だけど、同じカットでティボルト兄上の愛馬の黒いリューバも
エスカラスにボコられてたわりに元気そうで良かったり
※え、そこはみどころ?


さて!そんなこんなで久々のリアル視聴として
つっかえつっかえながらも最終幕までたどりつた
ロミオ×ジュリエット感想もついに終わりにッ



前半があまりに素晴らしすぎて*2、後半失速気味に見えてしまったのが残念でしたが
全体的には丁寧な作りの好感の持てるお話でございました。


まだ原作(原案)未読だから、これから読むぜい!!


GONZOさんにはまた、めげずに
“深夜枠大人の名作劇場”を続けていって欲しいところです
またチェックして感想もやりますよーーーッ


ではでは本日はここまでッ!

*1:あれはないよなああああああ

*2:お医者様の最後あたりまで