第23幕感想
『「芽吹き」〜死の接吻〜』
みどころ
モンタギューの死をもって、ついにキャピュレット家側に返された
ネオ・ヴェローナ大公の座。
苦労してきたコンラッド達や焼け出された市民達が
新しい時代の歓喜に包まれている中で
一人、ジュリエットはエスカラスのもとへ……。
刻一刻と迫る世界崩壊の危機、
何も知らないロミオには、業を煮やしたティボルトが
エスカラスの真実を告げてくれるものの
ジュリエットの決意は固く、二人はついに剣を交えることに……。
……終盤のアレコレをのぞくと大体このような具合。
何も知らないコンラッド翁やコーディリア
ちょっとは感づいているけれど、どうしようもないフランシスコとキュリオ
…と周囲の人たちのおいてきぼり感がちょっと、かわいそうな気が……ッ
危ういところで肝心要のロミオまであっさり身を引いて村に帰るところでしたが
ここでキタよ!ティボルト兄さん!!
しっかりロミオを一喝して、エスカラスとジュリエットの運命も教えてくれたり…。
前回、ジュリエットに「ロミオのお兄さんだからかな?」といわれたせいか、
モンタギューとの確執も吹っ切って一気に頼りがいのある兄上にッ
ここで兄弟燃え(萌え?)投入なんて
なんて素晴らしいんだ!ロミ×ジュリ!!
「お前はなにをしたい!」には拍手喝采やんややんやでした。
そーだぞ!ロミオ身を引いてる場合じゃないですぞ!
颯爽とジュリエットの下に駆けつけるロミオ
「君一人の苦しみの上に成り立つ 世界の平穏なんて間違っている!」
……とここまでは良かったのですが、どこをどう間違えたのか
“だったら君を殺してその罪を僕が背負う”という展開にッ
ちょっと待て!そうじゃなああああああい!
先週、君の兄上が父上に言ってただろうが!
“ジュリエットを犠牲にせずにエスカラスを蘇らせる方法”を探さないと!
そこらへんの経緯、兄上に聞かなかったのかッ
かなり本気でハラハラしましたが、さすがに愛するジュリエットを
手にかけるようなことはなくてよかった。やれやれ…。
どっこいジュリエットの決意をなんとか軌道修正したのもつかの間
ついにタイムリミットが迫り、ジュリエットは芽吹きのときを迎えることに
はい、ここでいきなり
羽が生えて驚いた人、挙手!!
そういえばエスカラスには羽根状の枝がついていたっけ…と遅れて思い出しましたぞ
しかしいきなり、木に変わるか、根っこでも生えるかと思って焦ったから、それよりはマシですかな?
それにしても、結局は
ジュリエットに“ロミオと生きたい”という
本当の望みが芽生えてから
いきなりエスカラスのもとへと連れ去られ、オフィーリアに強引に儀式を進められるという最悪の展開
………。
ジュリエットが悲惨すぎるッ(号泣)
スタッフはジュリエットに恨みでもあるのかッ、と
本気で抗議したい気分…ヒドイ、ヒドイですぞッ*1
ティボルトはロミオに「お前の愛で彼女を救ってやれ」と送り出していましたが
ホントに、ホントにやってくれるんだろうな!ロミオ!!
しかし今日のちょっと間違ったロミVSジュリ剣戟と
オフィーリアの強さを見てると不安にもなってきちゃうよロミオ!!
とにかく、ラストあと一幕ッ
まさか最終話ほぼ後日談じゃないだろうなッ!*2
…などとよけいな心配しつつ
あくまでも個人希望は大団円で視聴してまいりたい所存です。
本日のMVP
「娘よ、お前は美しい…」
ということで今回はオフィーリアでッ
正直どんなにかティボルト兄さんにあげたいところなんだけど
見事、ラスボス化したオフィーリアには触れておかないとカッコがつかん!
そのような訳で…
ついに本性を現したオフィーリア!
挿し木となる生贄の娘・ジュリエットを求める様は
なんというか妄念の塊そのもののようですぞ!
いままでの神秘的なヴェールを跳ね除けて現れたのは
枯死しかけた半身……。
いままで大人しい巫女のように振舞っていたせいもあって
異様にグロテスクですな。ナイス演出!
“庭師”と呼ばれていた彼女?ですが
その姿といい、驚異的な力といい
実際はエスカラスそのものだったのかな?とぞ予想。
そうなると挿し木=人柱であるジュリエットも
第二のオフィーリアのように人外になってしまうのか…
少なくとも今日のカンジでは
人としての命はあきらめなければならないような予感
よしんばジュリエットの犠牲を防ぐことが出来ても
あのオフィーリアの様子では誰かが犠牲にならなくての良い
第三の選択なんてとても望めなさそうな……。
ともあれ次回はおそらくラスボス化したオフィーリアと
ロミオの再戦バトルが見られるのではと期待してまいりたいところですな!