『いまどきの常識』


いまどきの「常識」 (岩波新書)

いまどきの「常識」 (岩波新書)


本当に久々のノンフィクション
本当に久々の岩波でございますッ


肝心の内容はというと…



ヒトコトで言うと『問題提起』



いまどき=最近*1の常識
“世界の中心は自分”とか“不倫は文化だ”といったテーマに
データを並べたり著者の専門分野の心理学的側面から考察を加えて


はたしてそれでいいのだろうか?


…と読者側に問いかける、といったものですね。


30あまりの小テーマについて、それぞれ検討されている訳ですが…



正直ちょっと重い!



“はたしてこれでいいのだろうか?”という姿勢が
決して悪い訳ではないのだけれど


さすがに30回も「これでいいのかな?あなたはどう?」を繰り返されると
一通りの主義主張は持っているつもりであっても
いささか食傷気味でございますな…。


あとは、物事の判断基準に自己の体験(=作中表記だと“自分物語”)の内だけで考えて思考停止*2している
相手の立場を思いやる想像力こそが大切だ


といった主旨の指摘が何度か見られるのですが
その想像力にしても本来的には自己の体験から派生するんでない?
とちょっと気にかかりもしました。


しかし作者さんはいつもこんなにアレコレ考えていたら
生きるだけで疲れるだろうなあ……。


さすがにそれはないと思いますが、
ちょっと気の毒な気がいたします。

更新予定


当面、無理はしないように


…といったスタンスで長期戦でまいろうかと存じます。
とにかくまずは“魔”の5月をのりきらねば…ッ


でも来週こそはもうっちょっと、ロミジュリをがんばりたいです…とほー

*1:といっても出版年からすると、もう結構前ですが

*2:そもそもこの言葉自体が嫌いだなあ…