『いまどきの常識』
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: 新書
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本当に久々のノンフィクション
本当に久々の岩波でございますッ
肝心の内容はというと…
ヒトコトで言うと『問題提起』
いまどき=最近*1の常識
“世界の中心は自分”とか“不倫は文化だ”といったテーマに
データを並べたり著者の専門分野の心理学的側面から考察を加えて
はたしてそれでいいのだろうか?
…と読者側に問いかける、といったものですね。
30あまりの小テーマについて、それぞれ検討されている訳ですが…
正直ちょっと重い!
“はたしてこれでいいのだろうか?”という姿勢が
決して悪い訳ではないのだけれど
さすがに30回も「これでいいのかな?あなたはどう?」を繰り返されると
一通りの主義主張は持っているつもりであっても
いささか食傷気味でございますな…。
あとは、物事の判断基準に自己の体験(=作中表記だと“自分物語”)の内だけで考えて思考停止*2している
相手の立場を思いやる想像力こそが大切だ
といった主旨の指摘が何度か見られるのですが
その想像力にしても本来的には自己の体験から派生するんでない?
とちょっと気にかかりもしました。
しかし作者さんはいつもこんなにアレコレ考えていたら
生きるだけで疲れるだろうなあ……。
さすがにそれはないと思いますが、
ちょっと気の毒な気がいたします。
更新予定
当面、無理はしないように
…といったスタンスで長期戦でまいろうかと存じます。
とにかくまずは“魔”の5月をのりきらねば…ッ
でも来週こそはもうっちょっと、ロミジュリをがんばりたいです…とほー