『死者のあやまち』

死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


これが今年初、クリスティー


夏のお祭の余興として企画された“犯人あてゲーム”が
ふたをあけてみれば本物の殺人事件に!


面白がって殺人事件風の余興なんてやらなければ良かったのに、と思ったところで後の祭り


いつもへんちくりんファッションと“直感推理”で
場をにぎわせてくれる推理作家のアリアドニ女史が企画立案だった縁で
ポアロが呼ばれていてそのまま事件の解決に乗り出す…といった内容。


タイトルが良いなあ…というだけの理由で読み始めたのですが
舞台になるお屋敷の風雅な佇まいや、魅力的な登場人物
あっと驚くどんでん返し*1となかなかに面白かったです。


終わり方に余韻があるのが良いですな。


アリアドニ女史も良いのですが
今度はヘイスティングスの出てくる話を読みたいですな!

*1:クリスティーなら良くあるタイプの展開だけど