巌窟王 第6幕 感想

『僕の憂鬱、彼女の憂鬱』*1

巌窟王 第3巻 [DVD]

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キーワードで引っかかった方も検索でとんでらした方も
どなた様もこんばんは〜。


今年の風はしつっこくて、ぶり返しでまたへたったりしましたが
またぞろ明日はちょっと出かけねばならんので急いで更新!


本日はユージェニーのダングラール家が本格登場の第6幕でございますッ!

みどころ


この回は“しぐさ”が良いッ!


フェルナン・パパのウィンクといい、
リュシアンのアルベールをせっつくときの動作といい


なんということもないシーンでも、細かい動きが丁寧で
「レベル高いなあ…」と惚れ惚れいたしますッ!


ストーリー的には、ダングラール夫妻の漫才的なケンカといい
表面上はコミカルに見えるのですが、
現実として受け止めてみるとユージェニーの状況はシビアですな…。


金の亡者な父、娘の友人と密通している母


そんじゃそこらの昼ドラ以上のドロドロなご家庭ですぞ!


閉塞感にあえいでいるユージェニーが打ち込んでいるのがピアノで
弾いている曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。


クラシック番組を見ていたりすると、ちょくちょく耳にする名曲ですが
これがまた、忍び寄る復讐者の足音っぽくて非常によろしいですなあ。


ユージェニーの“憂鬱”が一通り説明されたところで
今度はアルベールの面目躍如!


   行こうよ!いっしょに、家を出よう!


ユージェニーは軽く受け流しているけど、
ちょっと嬉しかったろうなあ…なぞと思うと心が晴れやかになりまする。


あーもう若いな!若いっていいな!!


終盤はところ変わってオペラ座のシーン。


一旦、お披露目したキャラクター集合!といった具合で
にぎやかでよろしうございますッ!


気がつきましたが、マクシミリアンと再会したヴァランティーヌ嬢は
ちょとだけだけど頬を染めたりしているのですな。


このころから、ちょっとは好意があったのかな?
と今後の展開を思ってちょっと気になりました。


最後はエデ姫とモルセール夫妻の因縁をほのめかすシーンで幕


そんなわけでかなりてんこ盛りな今回でしたが
出番の多い少ないに関係なくどのキャラクターも
芝居が濃い!感じがして大変おいしゅうございましたッ

本日のMVP


今回はダングラール夫妻で!


ホント、良い意味でも悪い意味でもお似合いの夫婦ですな…。


夫婦ゲンカのテンポもばっちり!


しかも、エクリプスの一件で廊下でこそこそ…
というかギャンギャン金銭的言い争いをしているシーンのお屋敷の壁紙が
“お札”だったりして細かい小ネタもOK!!


ぬかりない…ぬかりないよスタッフ様!


こんな一見ダメそうな夫婦でも
後々、奥様が倒れたときにはちゃんとダングラールさんも
心配していたりして存外、仲もよさそうだったりなかなかフシギな具合…。


これほどまでにお金持ち過ぎなければそこそこ
普通に名物夫婦で終わったのかな?などと
ちょっと残念な気もいたしました。


あとぜんぜん関係ないのですがちょっと前に見ていたゼーガペイン
ダングラールさんの声優さんの辻親八氏が出ていて
そっちでは普通に格好の良い軍人さん*2だったので
今回そのあまりのギャップに驚き!


さすがにベテラン声優さん、あなどれない、あなどれないよッ!

次回更新


冒頭にうっかり書いちゃいましたが
私事で外出があるので明日はちょっと苦しいかと…。


いつもの日曜読書枠ですが、今回一冊しか読めてないので
月曜に卑怯者更新か、次回に持ち越しがやや微妙なところです。


及び本当に風邪が治りきらずしかもぶり返すこと2回で
なんと半月以上ひきっぱなしです。


そんなこと今までなかったんですが、トシですかねェ…
※いきなりしんみりするなよ〜自分


とりあえず来週も私事立て込みがちでして
3回更新ぐらいでまいりたいところです。


話題は変わりますが、カウンターがもうちょいで4万回りそうな気配ッ!


地味更新なこのごろですが、続けてきてよかったなあと
しみじみといたします。


閲覧者様には、いちげん様、ご贔屓いただいてる方ともども
頭が上がりませぬな…日々元気をいただいております!


ではでは本日はここまでッ!

*1:脚本・山下友弘

*2:レムルス艦長ですな…AIだけど