『我語りて世界あり』

我語りて世界あり (ハヤカワ文庫JA)

我語りて世界あり (ハヤカワ文庫JA)


ひっさびさの神林長平!!


新刊でもなんでもないのですが、たまたま書店で見かけたので
勢い込んで買ってしまいましたッ!
※ついでに『死して咲く花、実のある夢』も買いましたぞ!


去年の『膚の下』以来かな?などと思いつつ
いそいそページをめくって読みすすめてまいりますと…


いんやあ!やっぱ、最高ですな!!


神林氏独得のめくるめくSF世界はやはり病み付きになりまするッ*1


今回も神林三代テーマの“機械”“時間”“言葉”が余すところなく総出演で
他の見慣れたモチーフ“猫”や“クルマ”も出てきて


ああこれはあの作品に共通してる感性だな〜、
こういうシチュエーションはあの作品を思い出すな〜と
始終ほくほくしっぱなしでしたぞ!


基本短編連作形式で個々のエピソードはシビアなものが多いのですが
スージ516MRSの話は清涼感があって特に好印象ッ
※対抗車のマクシミリアンV12も名前からしてカッコよろしい



メインの少年少女3人もうまくバランスがとれていて
なかなか完成度の高い作品でした。


オチもよかった!!


今年はこれからどんな神林作品が読めるのか
既にして楽しみになってまいりましたぞ(笑)

*1:…って風邪で病みついてるときに読んでたわけだが…