『化物語』(上)(下)


化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

西尾維新版!巷説百物語ッ?


つか、上遠野浩平ラノベ×銀魂的ボケ→ツッコミ=やっぱ西尾維新!みたいなっ


しかもすっごく面白かった!


短編一変ひと怪異*1な形式が京極氏の『巷説〜』思い出させますが、
あっちの妖怪が“仕掛け”として機能しているのに対し


こっちは怪異が物語に機能として組み込まれてるので
真逆な訳ですが、ノリとしてはこれがやりたかったのかなあと…
おんなじ短編連作形式だし。


そのノリが絶妙で、分類で行ったらラノベに入ると思うのですが


   萌えに萌えたね!



つか出てくる女子軒並み萌えキャラってどーよ!


しかしそれがどの娘もちゃんとかわいいんだから末恐ろしい…
個人的には八九寺ちゃんと、神原後輩と、撫子ちゃんは甲乙つけがたいなあ


主人公の暦くんの「突っ込みキャラ」っつーのもなんか斬新だったな…
他作家にいないわけはなかろうが、なぜだろう?*2


基本の進行が「」会話のボケツッコミという
破天荒きわまりないスタイルもですが
キャラ立てしつつ、ストーリーも一捻りいれつつ進行してるので
まとまり的にもよろしい作品に仕上がっておりました。


一応、完結ものですが発端の事件2つ分抜きで始まってるので、そのあたりちょっと気になるし
このキャラクター群を使い捨てちゃうのはちょと惜しいなあ!


でもそろそろ八九寺ちゃんの呼び間違いもネタつきそうなんで
こんなもんかなあ…。


心の片隅で「続編、続編〜」と叫んでおいても良い作品でしたッ!

*1:妖怪みたいなもんか?

*2:単にお人よしキャラ好きなだけかも…