『ゲド戦記〜帰還〜最後の書』

帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))

帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))


ジブリ映画も無事に見てきたことだし
ついに禁断?の“最後の書”ですぞッ


原作好きでも賛否両論の一冊ですが
存外、素直に読みこなすことができました。


3部作ではクローズアップされていた魔法がほとんど出てこず
地味な上テルーの身の上など悲惨な話なのですが


もともとハヤシの持論として…


“ファンタジーの命題は「現実(日常)とケリとつけること」”


…とぞ思っているのでその延長線にある話だ
と認識して読了いたしました。


読み味はおなじル=グウィンだと『オールウェイズ・カミングホーム』
に近いものがあるかと思いまする。


これを先に読んだあったのは、ちょとプラスだったかも。


また、トールキンの『指輪物語』の終盤
ホビット庄に戻ってからの展開にもちょっと似ていたかなあ……。


映画の後半部分(クモの館)も4巻ベースなのが
わかったのも発見でございました。


ただ個人的には楽しめたけど
3部作の『ゲド戦記』がお好きな方にはやっぱり酷かなあと…。


ハヤシはル=グウィン好きなのであまり違和感がないですが
しいてオススメはしないかなあ。


さて“最後の書”と銘打ってあるものの
まだまだ『〜アースシーの風』と『〜外伝』があるので
少し時間を置いてまた、続巻手をつけてまいりたい所存です。

次回更新


明日は“毎日Zガンダム”でDVDの3巻感想で。
今週前半はまたしてもプチ帰省行ったり来たりで
滞り気味のよかんでございます。


諸諸事情ありとはいえ、すまなく、すまなく…。


読書枠は未定ですが、そろそろ角川夏文庫4冊目を発掘しないと
ケロロブックカバーコンプリートが…ッ


それではこんなところで本日はここまでッ!