『シェイクスピアを楽しむために』


シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)

シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)



友人オススメの“阿刀田式入門書”シリーズ、調子に乗って二冊目でございますッ!


今回は“なんとなくわかっておきたい文豪No1”シェイクスピアで(笑)


最近になってようやっと悲劇モノにも手が出せるようになって
のんびり『オセロー』『ハムレット』やら読んではいるものの


……極めるのは至難の業。


でもぜんぜん知らないと困りそうだしなあ…ということでこんな時こそ


「助けて!阿刀田センセっ」でございますッ!


内容はといいますと
まずはシェイクスピア本人の略歴をいつもの物見遊山的?取材レポを交えてさっくりと。


次に数ある作品から有名どころかつオイシイところを11篇もってきて
あらすじと解説をかいつまんで…といった風。


ところどころに、取材小話がちゃっかり盛り込んであって
さらっと読むと“なんとなくわかった”レベルの知識&その作品のストーリーが頭に入っちゃうのはさすがですな!


11の取り上げた作品の中で4つ*1は一応、既読でしたが
読んだら四打でよくわかんなかった部分…


ハムレットの性格は偏屈すぎやしないか?”やら


“オセローの悪役イアーゴウの性根の腐れっぷりはどーよ!?”なぞ


の疑問にも阿刀田センセ的解釈がさらっと述べられていたので、その面でもお役立ちでしたぞ!


ついでに、私事になりますが先月観にいった舞台“あわれ彼女は娼婦”も
作者のジョン・フォードシェイクスピアよりちょい後の人で影響も顕著ってことで
あれこれ補完できて、1冊で3度おいしくいただきました。


正直言うと、教養なんざ健康でさえあれば80歳からだってつけることはできるんだし
無理してつけんでも良いや!とぞ思っているうえ
戯曲…読むのめんどいともおもっているので


人様には「シェイクスピアいいよ〜」よりは「阿刀田センセ良いよ〜」
と裏ルートをオススメしたい気分。


次は『ダヴィンチ・コード』なぞで流行ってるし
やっぱし『新約聖書をしっていますか?』あたりですかな?


最後に今回は友人嬢に蔵書をお借りしたので
この場でサンクス!とヒトコト述べさせていただきまする。


いつもありがとうございます〜。

*1:ハムレット』『オセロウ』『真夏の夜の夢』『ベニスの商人