『シェイクスピアを楽しむために』
- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/12/25
- メディア: 文庫
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友人オススメの“阿刀田式入門書”シリーズ、調子に乗って二冊目でございますッ!
今回は“なんとなくわかっておきたい文豪No1”のシェイクスピアで(笑)
最近になってようやっと悲劇モノにも手が出せるようになって
のんびり『オセロー』『ハムレット』やら読んではいるものの
……極めるのは至難の業。
でもぜんぜん知らないと困りそうだしなあ…ということでこんな時こそ
「助けて!阿刀田センセっ」でございますッ!
内容はといいますと
まずはシェイクスピア本人の略歴をいつもの物見遊山的?取材レポを交えてさっくりと。
次に数ある作品から有名どころかつオイシイところを11篇もってきて
あらすじと解説をかいつまんで…といった風。
ところどころに、取材小話がちゃっかり盛り込んであって
さらっと読むと“なんとなくわかった”レベルの知識&その作品のストーリーが頭に入っちゃうのはさすがですな!
11の取り上げた作品の中で4つ*1は一応、既読でしたが
読んだら四打でよくわかんなかった部分…
“ハムレットの性格は偏屈すぎやしないか?”やら
“オセローの悪役イアーゴウの性根の腐れっぷりはどーよ!?”なぞ
の疑問にも阿刀田センセ的解釈がさらっと述べられていたので、その面でもお役立ちでしたぞ!
ついでに、私事になりますが先月観にいった舞台“あわれ彼女は娼婦”も
作者のジョン・フォードがシェイクスピアよりちょい後の人で影響も顕著ってことで
あれこれ補完できて、1冊で3度おいしくいただきました。
正直言うと、教養なんざ健康でさえあれば80歳からだってつけることはできるんだし
無理してつけんでも良いや!とぞ思っているうえ
戯曲…読むのめんどいともおもっているので
人様には「シェイクスピアいいよ〜」よりは「阿刀田センセ良いよ〜」
と裏ルートをオススメしたい気分。
次は『ダヴィンチ・コード』なぞで流行ってるし
やっぱし『新約聖書をしっていますか?』あたりですかな?
最後に今回は友人嬢に蔵書をお借りしたので
この場でサンクス!とヒトコト述べさせていただきまする。
いつもありがとうございます〜。